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ディーゼルジョグジーンズのチノパンを黒くしたい。
久しぶりの投稿となる本稿は、私が昔から一度は試してみたいと思っていた
『染め』
について。
履かなくなってしまった色抜け(シミ?)したベージュのチノパンを黒染めする。
高価なジョグジーンズを黒染めするのは勇気がいるが、ディーゼルのジョグジーンズ企画の一つでもある。
このまま捨ててしまうのも勿体無いし、うまくやれば復活させることができるかもしれない。
私と同様に、ディーゼルのジョグジーンズチノ、もしくはベージュのチノパンを黒染めしようと思っている方には本記事が参考になると信じている。
今回は、自宅で低予算でできる黒染めの方法を紹介しよう。
ディーゼルジョグジーンズのチノは無事に黒染めできたのか?
まずは、今回の『ジョグジーンズチノ黒染め計画』の主役紹介から、必要な種類とそれらを揃えるための予算等を紹介させていただこう。
ディーゼルジョグジーンズチノの素材を確認する
そもそも純粋なチノパンというよりは、ジョグデニム。
とはいえ、ストレッチ入りのベージュチノパンと言われればそう見えるでしょ。
ベージュチノパンを黒染めするとき、いや染め物全般に言えることだが、まずは対象物の素材を調べよう。
ポリエステルは染めるのが難しく、この配合比率が重要になる。
コットン90%なので、まったく色が入らないことはないと判断。
なぜ、股付近にこれだけ大きなシミ(色抜け?)が出来てしまったのか?
その理由はまったく不明だが、この状態で履き続けるのはさすがに恥ずかしい。
ベージュからブラックへ染め直すことで、違和感のなく履けるものになるはず。
ディーゼルジョグジーンズチノの汚れを落とす
まずはベージュチノパンの汚れを落とすため、洗濯機で洗いをかけることから始める。
なぜなら汚れが色ムラの原因になるから。
もう最後に履いてから、かれこれどれだけ経つのかも憶えていない。
私は履いた都度洗濯機にかけて洗うタイプではないので、きちんと汚れを取る作業から始めた。
染める前の最初の工程として忘れがちなので注意してね。
ディーゼルジョグジーンズチノを黒染めする道具を用意する
ここまで道具を揃えても3,080円、
投資対効果で考えたときに、微妙な金額になってしまった・・・
40℃のお湯で染原料を作る
洗面器にダイロンマルチを2袋開けて、40℃のお湯でかき混ぜる。
実際の染作業は外でやるため、ケトルでお湯を沸騰させておいた。
季節は11月末の16時30分、気温は10度と寒くなってきた中での作業のため、お湯温度は少し高めで問題ないと判断した。
バケツの水に原料を混ぜディーゼルジョグジーンズチノを入れる
日が落ちるのが早くなったもんだ。
やってみて分かったことは、夕方以降は作業効率がもの凄く悪くなる。
暗い・・・
暗すぎて何も見えない・・・
チノパンを入れ、手でかき混ぜる。
ここでトングがないことに気付き、無理やり手でかき混ぜたが作業効率は悪いままだった。
あらかじめ、必須道具として用意しておいた方が良いよ。
45分放置する
フラッシュを焚かないと何も分からないくらい暗い。
全体に黒色が馴染んだように見えるが、果たしてこれでうまく染まったのだろうか。
この状態で45分間放置し、ベージュ生地へ黒色を浸透させる。
ここまでは特に難しい工程はなく、予定通りの展開。
黒染めしたチノパンをすすぐ
まだ濡れた状態なので、最終的に黒色がきれいに入ったかは分からない。
とはいえ、45分間漬け込んだチノパンはすっかり黒色だ。
バケツから取り出し、すすぎにかける。
寒空の中、濯いでも濯いでも黒い水が流れ出る。
カラーストップで色落ちを防ぐ
数回濯ぎ作業をおこない、カラーストップを使う。
60°のお湯で混ぜて15分漬け込む。
中腰の態勢が長かったせいか、腰が痛い・・・
少し休も。
色が出なくなるまでひたすら濯ぐ
気付けば30分経過していたため、急いで濯ぎに入ることにした。
ここの工程が一番時間が掛ったように思った。
濯いでも濯いでも、黒色が出てくる。
自分のやり方が間違っているのか、いくら濯いでも黒い水が止まらない。
きりがないので、そこそこのところで止めることにした。
陰干しして乾かす
時刻は19時を回っていた。
とにかく外が寒いし、濯ぎの工程は終わらないしで辛いこともあったが、最終工程の干すところまでこぎ着けた。
陰干しも何も、もう夜になってしまったので明日の朝にならないと色味の確認ができない。
とりあえずお疲れさまでした。
染具合の確認
14時間経過、9割方乾いた状態。
陽の光に照らされているため、黒っぽいけど詳細が分からない。
なんとなくまだら模様が残っていて、真っ黒に染まりきっていない様子。
私はKROOLEYのベージュを2本持っているので、染具合を比較してみた。
ウエスト位置の調整を行うドローコードやステッチには色は入らなかった。
ステッチが明るめの色だったことが誤算だった。
色の狙いとしては炭っぽい黒色にしたかったので、ほぼ理想通りの仕上がりになったものの、ステッチの色味が目立つ。
1回の染色作業では色ムラが残ってしまう結果となった。
純粋にチノパンの重量に対して、原料が少なかったことが原因のほとんどだと思う。
人によっては、この色ムラを『味』と捉えることもできるだろうが、私は1回では不十分というのが結論となった。
2回目の染め作業のため、ダイロンマルチを再度オーダーする。
ディーゼルジョグジーンズチノの黒染め作業2回目
2回目の黒染め作業は昼間に行うことにした。
1回やってることだが、2回目はより慎重に行うことにした。
明るいから手元が見えるだけでも、効率よく進めることができた。
同じ工程を見るのも手間だろうし、流れは画像で確認してみてほしい。
黒染め2回目のディーゼルジョグジーンズチノ
やはり黒染めを2回やってるだけあって綺麗に色が入った。
染色原料特有の匂いが残っているため、一度少ない洗剤で最終的に洗濯機で洗うこと。
私は色移りが心配だったため、1回目は単体で少量の洗剤を入れて洗いにかけた。
それでも黒色は落ちることなく、画像のような状態をキープしている。
まったく別物の商品に生まれ変わったと言えるだろう。
ディーゼルジョグジーンズチノを黒色に染めるのまとめ
興味本位で始めた作業だったが、それなりに楽しみながら行うことができた。
パンツを黒染めする場合には、やはり2袋では足りず、4袋が必要になる。
今回の染色作業をしてみて思ったことは、全体のディティールを確認して染める色を決めることが重要ということ。
黒色に染めることは成功したものの、どうしてもステッチの色は変わらないのでベージュの色味が浮いてしまう。
この辺は好みもあると思うので、アドバイスの一つとして聞き流していただいて構わない。
手間は掛かるが簡単にできるので、興味がある方はぜひ試してみてほしい。