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N3Bと言えば、ミリタリージャケットの定番であり、武骨な男のアウターの象徴みたいなものだ。
勝手に3大ミリタリージャケットの一つに括らせてもらったが、過去20年を振り返ってみても間違った解釈ではないと思っている。
・N3B
・MA-1
・M65
これが私が思うミリタリージャケット定番人気の3品。
M66やN2B、モッズコートはどうなんだ?
なんて声が聞こえて来そうだが、安定的な毎年の需要を考えるとこの3つで間違いない。
今回はミリタリージャケットの中でも、N3Bを取り上げる。
私が所有するwjkのN3Bを元に、永遠の定番たる所以についてまとめてみた。
N3Bは大人メンズの定番アウター
ミリタリージャケットのトレンド
数年前からミリタリージャケットが若者の間で流行っている。
特にMA-1については、若干食傷気味になるほどトレンドど真ん中なアイテムとなった。
各ブランド・ショップから様々なデザインのものがローンチされ、街はMA-1を着た若者で溢れかえった。
これは男女に関係なく、ミリタリーウェアの価値が新しい世代に認知されたことによるもの。
ミリタリージャケット人気は、今後確実にM65やN3Bに移行していく。
勘違いしてほしくないのは、M65やN3BがMA-1と比較して人気が無いのではないということ。
単純にMA-1人気が一時的に爆発しただけで、我々世代以上の人からすれば永遠の定番アイテムという存在自体に変わりはないのだ。
N3Bの特徴
今回N3Bを取り上げるが、このミリタリージャケットの具体的な特徴をまずお伝えしておこう。
今期アウター選びに迷う方は、指針の一つとしてイメージしておいてほしい。
圧倒的な防寒性能
N3Bの機能的な特徴として、まずは防寒性についてからお伝えしておこう。
メンズアウターの中では、ダウンジャケットと比較しても決して引けを取らない。
ミリタリージャケットの中でも最強の防寒性能を誇り、その温かさはインナーがTシャツでも快適に過ごせるレベル。
アメリカ地上部隊向けのアーミーウェアで、特に極寒地で使用することを前提とした作りをしている。
デザイン的な特徴としては、おしりが隠れる着丈の長さとモノによってはライナーが付いてるものも存在する。
適用環境は10℃から-30℃までをカバーする、まさに最強の防寒性能をもつアウター種類なのだ。
インナーにボアライナーが取り付けできるものが一番暖かい。
私が所有するN3Bも温かいことに変わりはないが、より防寒性能を求めるのであればライナーが付いているものをおすすめする。
ラグジュアリーな外観
N3Bが優れているのは、その防寒性能という機能面だけの話ではない。
見た目の質感についても、大人メンズが着るアウターの全てを兼ね備えている。
その代表的なパーツとしては、フード部に取り付けられたファーに起因するだろうね。
主にコヨーテファーを使ったものが多く、手触りは繊細で滑らか。
ただのミリタリージャケットではなく、ラグジュアリーさを表現している基幹パーツの一つなんだ。
これが付いてるのと、ついていないのとでは見た目で20%の差として表れる。
なのでN3B選定の第一条件は、『ファーの質』になると言っても過言ではない。
wjkのN3Bはファーにリアルコヨーテのものを採用している。
見た目の質感は、これ以上ないものと思うほど素晴らしい。
安定のミドル丈
N3Bの安定感はどこから来るのだろう?
私が思うところは、やはり着丈の長さが影響しているんだと思う。
ショートでもなく、ロングでもない。
その中間に位置するミドル丈だから、比較的万人に通用する着こなしが生まれる。
背が低い人も、高い人も普通に似合う丈感なので着る人を選ばないのが人気の秘密だったりする。
毎年安定して人気があるのは、この辺の着丈感が大きいと感じるね。
ダブルジップが使い勝手抜群
ジッパーがダブルジップのものを選ぶと、着こなしに幅を持たすことができると思う。
この辺はパーカー同様に、アウターでも同じことが言えるのかもしれない。
お尻周りが窮屈に感じたときも、下ジップで調整ができる。
使われているジッパーパーツは安定のYKKのもの。
wjkはRIRIのものも存在するが、この辺はこだわる人によって好みも違うポイントになるのかもしれん。
タイトなデザイン
wjkのN3Bは作りがかなりタイトなデザインだ。
購入したのが10年前ということもあり、今の私では身幅がピタピタすぎる・・・
ジッパーを締めるとパツパツになってしまうため、本気で寒くなる来月までにある程度痩せないと着こなせないだろう。
タイトなのは身幅だけではなく、アームホールも同様。
それでもスウェットを着込むことはできるので、まだマシなのかもしれない。
アルファなどの本気仕様のN3Bは作りが少し大きめなため、デザイン性を考慮するのであればデザイナーズを選ぶことをおすすめする。
ちょっとした違いがコーディネートの見え方に影響するため、慎重にサイズ感は検討してみてほしい。
まとめ
N3Bの完成形として筆者所有のwjkを元に話を進めさせていただいた。
防寒性能は言うに及ばず、そのタイトなデザインで一世を風靡したwjk。
今では安定期に入ったとはいえ、まだまだこれを超えるN3Bに出逢えていないことを考えると、10年着れるアウターと言えるだろうね。
これからまた太ってしまうことがなければ、さらに5年は着ることができると思っている。
これからN3Bを購入予定の人には、一度その質感について知ってほしいから着てみることをおすすめしよう。
あなたの所有欲をすべて満たしてくれるN3B、その筆頭格のブランドがwjkだと身に沁みて理解できると思うよ。