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女子ウケを考えたファッション。
作為的なものを感じずにはいられないが、
『女子ウケ』を意識して、ファッションを構成しているメンズは少なからずいることは間違いない。
女性が「男性ウケ」を狙ってするファッションは、
比較的思いつくものは多いんだけど、女子ウケとなると少しややこしい。
結論から言うと、メンズファッションにおいて女子ウケを考えすぎるとドツボにハマる。
・清潔感
・年相応
・シンプル
「女子ウケ ファッション」で検索してみたら分かると思うが、アンケートしたら必ず出てくるキラーキーワードはこの3つ。
これをそのまま自分に当てはめても、多分回答にならないケースの方が多いんじゃないかな。
その辺のことを考えつつ、
女子ウケの良いファッションとは何を示すのかを探っていきたい。
「女子ウケ」「モテ服」という幻想
・女子ウケ
・モテ服
ここを起点に物事を考えると、
正解の無い問いに答えを出しにいくようなもの。
だって、すべての女性を納得させるファッションなんて無いのだから。
女子ウケファッションを定義する際に、
不特定多数の女子にウケたいのか、
それとも特定の好みの女子に向けてウケたいのかで話は変わってくる。
ターゲットの存在
不特定多数の女子にウケたいのであれば、
ユニクロやGAP、無印あたりでコーディネートをまとめれば、それなりのファッションが完成する。
ボーダーTにチノパン、
白シャツにショーツ、
無地Tに黒のスキニーパンツ・・・
シンプルにまとめればまとめるほど、
どの層にもアプローチできる『無難』なファッションが完成する。
でも、この辺をコーデしたら劇的にモテるようになるかと言えば、そんなことが無いのはあなたが一番よく理解しているはずだ。
世間一般論的で良しとされているファッションが、
あなたが気になる女子の琴線に触れているかといえば、それはまた別の話だから。
・サーファーのようなゆるい褪せ感を感じさせる服装が好き
・清潔感を感じさせるオーセンティックな着こなしが好き
・エグザイル系のような、ちょっと男を感じさせるワイルドなファッションが好き
・そのときの音楽や時代を反映させたストリート系が好み
対象となる女子が明確になっていてこそ成立するもの。
女子ウケファッションを考えた場合、何よりも重要になるのは対象となるターゲットが誰なのかを明確にすること。
あなたの努力が間違ったベクトルに向かないように、まずはここを起点に考えるようにしよう。
女子ウケはアンケート結果だけでは分からない
アンケート結果から弾き出された内容を過信してはいけない。
「◯◯のデニム」みたいな感じで詳細まで特定されているのならまだしも、「ホワイトデニム」と書かれただけでは、その詳細までは分からないはずだから。
ホワイトデニムひとつ取ってみても、
オフホワイトなのか、
スキニーなのか、
七分丈なのか、
ダメージは入ってもいいのか、
等不明確な部分が多すぎる。
アンケート等で語られる内容には、断片的な情報にしか触れられていない。
回答する側の視点で考えてみれば、その理由が明確に見えてくるかもしれない。
女子が良いと判断したシーンを想像するに、過去に出会った男性(合コン、職場、学校問わず)の中からイメージした理想像を出しているはず。
先に例に出したホワイトデニムひとつを取り上げてみても、合わせていたのは
ネイビーのシャツなのか、
ポロシャツなのか、
靴はスエードの大人っぽいものなのか、
カジュアルなスニーカーなのか、
この辺がまったく不明。
要は、トータルで完成されたコーデの雰囲気から、断片的に良いと思ったものを拾い上げている。
そこには、女子が良しと判断したメンズの『トータルの雰囲気』が一番フックになってると考えるのが結論なんじゃないだろうか?
単純に情報を鵜呑みにして、ホワイトデニムを着たところで女子ウケが良いファッションになるはずがない。
『雰囲気』を作るのは「サイズ感」x「バランス」x「TPO」
女子ウケの良いファッションを決めるものが『雰囲気』だったとして、その雰囲気を構成するのはどんな要素なんだろう?
具体的に定義すれば、
・サイズ感
・バランス
・TPO
の3つを掛け合わせたものだと思っている。
『年齢』も項目に含めようか悩んだが、実年齢に意味がないと感じたため省くことにした。
女子ウケをファッションで見た際に、実年齢の及ぼす影響がどれだけあるだろう?
見た目年齢は30代前半で実年齢40代なんてのはゴロゴロいる。
年相応なんて言葉は20年前なら適応できるかもしれないが、現代ではナンセンスな項目のひとつだと感じるね。
洋服が好きだった今の40代は、多感な10代・20代のときにはすでに3大セレクトショップは存在していたわけだし。
40代になってセレクトオリジナルを着ることが、年相応じゃないなんて誰も言えないでしょ。
サイズ感
サイズ感は何よりも重要な要素として、一番理解してほしい部分になる。
体に合わないサイズの洋服を着てる人に対しては、女子ウケもへったくれもあったもんじゃない。
高級なテーラードジャケットのブランドものを着ようが、トレンドど真ん中なワイドパンツを履こうが、身体に合って無ければただの宝の持ち腐れ。
テーラードジャケットで言えば、高級ブランドでなくても良質なものは多いし何よりもサイズが合ってるかが重要な鍵となる。
・肩幅・胸囲はジャストサイズで合ってるか?
・ドロップはきれいにラペルの反り返りを表現できているか?
・袖長さはシャツが隠れてしまう長さになっていないか?
まずは、この辺の必要最低限のサイズ感を理解して着ているかだけでも、傍から見える印象はまったく変わってくる。
女子ウケファッションを考える前に、まずは自分の体型に合ったサイズの服を知ることから始めよう。
バランス
バランスって意味自体が広義な解釈なので、
ややこしく感じる人も多いかもしれない。
トレンドを追いすぎない組み合わせ方というか、
基本的な王道の着こなしは理解したうえでの、外しのテクニックと理解してもらった方が分かりやすいか。
全身ブランドでキメすぎてもNGだし、
カジュアルに振り切りすぎても、それはそれで女子ウケが良くなるわけじゃない。
総じて言えることは、
この難しいバランスが上手く取れている人は好感を持たれやすいということ。
バランスが取れてる中で、アンバランスを狙うみたいな。
余計に難しくするだけなので、以下で具体例をだしてみるね。
カジュアルな着こなしに使われるデニムに、スニーカーを合わせるのは普通だけど、綺麗めな服装に使う革靴(ドレスシューズ)を合わせる。
反対に、きれいなスラックスにスニーカーを合わせるという王道的な外しが、トータルできれいにまとまっていると女子ウケは良い。
強面なのに大きめのドット柄シャツを着ていたり、
幼い顔つきなんだけど少しハードなエッセンスを取り入れてみたり。
この辺はギャップに通じる部分があるので、その辺は相関関係が大きく影響していると思っておいてほしい。
TPO
女子ウケの良いファッションを定義したときに、TPOは重要な指針のひとつになる。
季節性を無視したり、着るシーンに合ってないものは悪い印象しか残らない。
・なぜ、これだけ雰囲気の良いレストランで短パンなのか?
・初回デート時だというのに、脇毛がワッサリ見えるタンクトップをコーデするのか?
・夏なのに、黒のコーデュロイをチョイスしたのか?
など、着る季節と着用シーンを想像できない男は、どんなにおしゃれなコーディネートができたとしても女子ウケは悪いままだろうね。
ドレッシーな格好が必要な場所には、それなりの服装ができる。
バカンスで南の島に行くのに、スーツを着ていくバカはいないでしょ?
TPOを考えてコーディネートできることは、女子ウケを考えた際にかなり重要だと知るべきだ。
女子ウケファッションのまとめ
ここまで取り上げてみて思うことは、女子ウケを狙って服を選ぶこと自体が意味をなさないということ。
ファッションとは、
自分に似合う服装を知り、経験値を上げていった先に結果として評価されるものなのだ。
そもそも、『女子ウケを狙ったファッション』と『おしゃれ』はイコールの関係ではない。
ある程度ターゲットとする女子を想定することによって、服装の系統を変えれば女子ウケの度合いを上げることはできる。
でも、それがオシャレかと言えば、それはまた別の話になる。
突き詰めて考えてみたときに『自分ならではの雰囲気』とは、失敗を繰り返し、四苦八苦して身につくものとも言い換えられる。
自分に似合うものを知ること。
独自の雰囲気を醸し出せるようになることが、結果として女子ウケに繋がっていく。
その先にしか、真の意味で女子ウケの良いファッションにはならないと思う。
女子が思う生理的にNGな服装
女子ウケファッションとは何なのか?
これが理解できた人は、
その真反対にある「ダサいメンズファッション」をまず把握しておくことことが必要だ。
今の自分の格好が、取り上げた項目と合致していないかを自己診断してみよう。