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今まで散々色々な洋服を着てきたが、白ジャケットほどメンズが着こなすのに難しいアイテムは存在しないと思う。
とにかく着る人のスペックに依存してしまう部分が高すぎて、普通の人がコーデに取り入れるには難易度が高すぎる。
冒頭に結論を書いてしまうが、白ジャケットは避ける方が無難だ。
なぜなら、痛い思いをする可能性が高い割に、得られるメリットはごく僅かだから・・・
それだったら着ない方が自分のためということで、決して強くおすすめはしない。
とはいえ、ただ止めておけというのでは私の存在意義自体が無いのと同じなので、代わりになるもの、もしくは注意点を書き残そうと思う。
今日は白ジャケットをメンズがコーデすることについて、リスクと思われるポイントと回避策を紹介しようと思う。
白ジャケットをメンズがコーデする場合の注意点まとめ
ジャケットの色が黒から白へ変わるだけで、着こなしの難易度は10倍くらいに跳ね上がる。
私が感じる白ジャケットをメンズがコーデするリスクとしては・・・
・着る人の容姿に依存してしまう
・容姿端麗でもキメすぎに見えてしまう
・素材の良し悪しが如実に表れる
・周りから勘違い野郎の烙印を押される
・キャラクターが立ってこそ映えるもの
・汚れが目立つ
ざっと挙げてみても、良いことなんて何ひとつない。
こんな状況が分かっているにも関わらず、白ジャケットを押しているメディアに疑問を持たざるおえない。
上で挙げたポイントについて、ひとつひとつを細かく解説してみよう。
着る人の容姿に依存してしまう
白いジャケットを着るメンズは、相当自分に自信があるか、ただの勘違い野郎なのかのどちらかだと思っている。
一時期トレンドにはなってみたものの、それほど長続きはしなかった。
着る当人のスペックが高いのであれば、まだ成立するコーディネートではあるものの、ブサイクな奴が取り入れて良いことなんて何もない。
個人的な主観で話をさせてもらえば、白ジャケットを着てるメンズを信用できない。
どこかナルシストというか、自信過剰というか、内心そんな一面を垣間見てしまうことが理由だと思う。
完全な主観ではあるものの、今までの経験上そこまで大きく外してはいない気がする。
とにかく、本人の男前度に依存してしまうことに変わりはない。
キメすぎ感が強い
白いジャケットを羽織った時点で、相当キメてる感が強く押し出される。
着るシーンによっては、白いジャケットも相応しい場は確実に存在するのだが、普段使いで着ることに抵抗を覚える。
合コンなんかに着てくるやつを見かけるたびに、『気合い入りすぎだろ』と思ってしまう。
ファッションで大切なポイントと言えば、全体のバランスがすべてだと思っている。
そんな中で、きれいめなパンツに白ジャケットを合わせて足元にドレスシューズなんて格好をされたら、私が女性なら確実に引いてしまうだろう。
キメすぎ = 格好悪い
こうならないように、とにかく合わせるアイテムに外しを入れるようにしよう。
ダメージデニムなんてのは、バランスを中和させるのにピッタリなアイテムだと思う。
適度にカジュアルなアイテムと組み合わせて、白ジャケットの押しの強さを緩和させるのがコーデの上で最も重要なポイントだ。
素材感
安っぽい白は、本人を悪く見せる効果を伴う。
白いジャケットは、素材感が如実に現れる。黒いジャケットと比較すると分かりやすいが、取扱にも注意が必要。
要は誤魔化しが効かないのが、白いジャケットの宿命なんだよ。
上質なものであれば、まだ見るに耐えることができても安っぽいものは、その素材感がダイレクトに伝わってしまう。
個人的には、麻を使った適度にシワ感があるものを、薄いブルーデニムとコーデする等が一番バランスが取れたコーデと感じる。
費用対効果を見ても、着ることが許されるシーンは限定されるし、取扱も難しい。
勘違いしてない?
白いジャケットを着てるメンズのうち、実際に似合っていると感じる人に会ったことがない。
正確には、数人は様になってる人はいるにせよ、ほとんど大多数の人間を見て違和感を感じることの方が多かった。
何か勘違いしてないだろうか?
自分がイケてると思ってるのか、店員にそそのかされて似合ってると思ってしまったのか、単純にトレンドだったから着てるだけなのか・・・
矢沢永吉並の存在感溢れる人間であれば、抜群に格好良いだろうよ。
でも、中途半端な奴が取り入れても印象が良くなるとも思えない。
前項でもお伝えしたが、胡散臭さの方が際立つみたいな。
完全に主観で話をしているのは申し訳ないが、そう感じてしまう要素が多すぎるので素直に感じたことをお伝えしている。
自他共に認めるイケメンであれば、何も問題はないだろう。
そうでないのであれば、少し考える時間を取って冷静に見極めることをおすすめする。
本人のキャラが立っていればこそ際立つ
例外を挙げるとすれば、本人に人とは違うキャラクターがあるのであればブサイクが着ようが関係ない。
むしろ、その本人の個性がいかんなく発揮されるのが白いジャケットなんだろう。
ヒゲモジャのおっさんでも、太った男性でも、その当人の内から発揮されるキャラクターの強さがアクとなって中和してくれる。
イケメン以外で白いジャケットを着こなせるメンズというのは、何とも言い表すことのできないキャラを持ち合わせた人なのだ。
人間力を磨くことと、おしゃれに見えることは意外に密接な関連している。
この言葉で言い表すことのできない部分を伝えるのは難しい。
どこかできちんと定義できるように、私も考えをまとめておくので宿題とさせてくれ。
汚れ
白いジャケットを着こなす上で、最も注意が必要なのは汚れに対して。
ラーメンやカレーなんて食べようものなら、とても気が気じゃなく本来の味なんて堪能することができないだろう。
汗染みなんかも気になるし、シワが付いたらそれだけでだらしなく見えてしまう。
日常生活の中で、物理的に回避できない要素が多すぎる。
小さいお子さんがいるパパさんなら理解してもらえると思うが、こどもの行動は予測が付かない。
フライドチキンを握った手を、平気でジャケットで拭こうとしたりする。
小さなストレスに苛まれることを考えたら、初めから着ないほうが心情面でも落ち着きを保てる。
多少の汚れを厭わない広い心の持ち主でないと、きっと着ること自体できないだろうね。
提案
ここまで白いジャケットにまつわる負の側面について、主に話をさせてもらった。
これだけでは、白いジャケットを着たいと思うメンズの悩みは解消できない。
なので私から提案できる内容をまとめると、以下3点になると感じる。
①真っ白を避ける
『白色』といっても、その色差で何色も存在するのがカラーの難しいところ。
私は少し生成りがかった白であれば、まだ着こなせる範囲が広いと思っている。
ベージュとは異なり、アイボリー位の色味で抑える。単純にこれだけでも見え方は全く変わってくるし、キメ過ぎ感も中和される。
②素材を変える
シワひとつない白いジャケットは、ハードルが高いので先程も取り上げたように麻素材などを使ったものに変える。
素材を変えるだけで印象は全く違ったものになる。
③合わせるアイテムで調整する
これは最もやりやすい提案の一つだが、全体をバランスさせる上で、キメ過ぎと見せないように他のアイテムでバランスを図ること。
きれいめなものにキレイめのアイテムを合わせると、面白みに欠けるコーデが出来上がるだけ。
意外性のあるアイテムと組み合わせて、白いジャケットのアクの強さを消す必要があるわけだ。
まとめ
白いジャケットをメンズにおすすめしない理由と、どうしても着たい場合の提案を合わせてさせていただいた。
基本的に最上級に難しいアイテムであることに変わりはなく、お手入れ面を含めて考えても気を遣うアイテムなのは確かなもの。
本当に取り入れる必要があるかについては、他社目線も参考にしつつ冷静に見極めを行っていただきたい。