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グランドセイコーがダサいと思っている人って、どういう評価からそう判断したのだろう?
私はグランドセイコーに詳しいわけでもなければ、今欲しい時計ブランドというわけでもない。
あまり情報を持ち合わせていない状態で、グランドセイコーという言葉からイメージできることと言えば、
・地味
・安価なブランドイメージ
・国産技術
こんなところか。
正直言って、腕時計に詳しくない人であれば私が挙げたイメージと同じか、それ以下なんじゃないかな。
「ダサい」と思うのは、あくまで個人のイメージでの話であることが多く、その対極にある「カッコイイ」と比較しないと判断できない。
今回、あるルートよりグランドセイコーを試せる機会を得た。
なので、グランドセイコーが本当にダサいのか検証するために、私物のロレックスサブマリーナと比較したので紹介しよう。
グランドセイコーは本当にダサいのか?そう思われる理由を探る
グランドセイコーはダサいのか? 前提条件
今回の比較にあたり、読み進める人がモヤモヤしないようにいくつか補足説明をしておくことにしよう。
なぜ対象がロレックスサブマリーナなのかと言えば、
の2点になる。
あと、今回の記事では以下をご留意いただきたい。
そもそも、そこまでグランドセイコー詳しくないしってのが正直な理由である。
ファッションアイテムとして「ダサい」かに重きを置いているため、技術的なバックボーンのある記事を読みたい方は、肩透かしを食らうため離脱して構わない。
グランドセイコーがダサいと思われる理由① 地味
グランドセイコーの腕時計は究極と言っても過言ではない、どシンプルなデザイン
究極のシンプルと捉えるか、ただの地味と捉えるかは人によって変わってくる。
私が初めてグランドセイコーの外観デザインを見た際に、ロレックスのエクスプローラー1をよりミニマムにしたイメージと感じた。
デザインに関しては、シンプルで美しいんじゃないのかね。
グランドセイコーを純粋にこのシンプルなデザインだけで評価するなら、ダサいなんて言葉にはならないはずだ。
グランドセイコーはダサいのか? ②安価なブランドイメージ
グランドセイコーがダサいと思われる一番の理由は、結局ブランドイメージを覆せないことに尽きる。
SEIKO(セイコー)の強さは、技術力の高さに裏打ちされた精巧な商品にある。
なので、作られるものの品質は抜群に良いのだが、こと高級腕時計というマーケットにおいてはそれが活かされていない。
グランドセイコーを知るまで、私の中でセイコーのイメージと言えば、
最新技術を取り入れ
10,000円台の低価格帯で消費者に提供できる、コスパの良い国産の時計メーカー
でしかない。
それ以上でも、それ以下でもないわけだ。
ネットを検索すればすぐに出てくる
ごっついセイコーセレクションのクロノグラフ価格は16,500円、
見た目でだいぶ地味なグランドセイコーが30万と言われても、その見た目と価格のアンバランスさばかりが目立ってしまう。
『SEIKO』のロゴはシンプルだし、語呂感もバランスも良い。
でも、実用性が高い価格の安い時計というイメージが抜けきらない。
2017年以降のモデルにはSEIKOのロゴは付かず、GS(Grand Seiko)ロゴに一本化されたようだ。
すべてはグランドセイコーを高級路線へ押し上げるため。
明確に海外を視野にいれたリブランディングは成功するのか?
国内では、中年世代がメイン顧客であったが、徐々に20代・30代の若手にも認知は進んできているらしい。
グランドセイコーとロレックスサブマリーナを比較
ここからは私の私物であるロレックスサブマリーナデイトと詳細を比較する。
さすがに20年近く付けている時計なので、ベルトのキズが半端ない。
その点はご容赦いただきたいです。
グランドセイコー・ロレックスサブマリーナ製品概要
機種名 | グランドセイコー | ロレックス サブマリーナ |
型番 | SBGX053 9F62-0AA1 | 11610 |
価格帯 | ¥320,000 | ¥380,000 |
ケースサイズ | 37mm | 40mm |
ムーブメント | クオーツ | 機械式(自動巻き) |
備考 | ※グランドセイコー2016年時販売価格 | ※ロレックスは2003年購入時相場価格 |
大きな違いはムーブメントにあり、セイコーはクオーツでロレックスサブマリーナは自動巻きということ。
コスト差となって現れるこのムーブメントの差は、資産価値の差にもなるわけだ。
クオーツは機械式に比べて格下扱いされやすいことも、グランドセイコーがダサいと言われる所以なのかもしれない。
ロレックスは今の人気沸騰中価格を当てはめるのは酷なので、私が購入した2003年当時の相場を当てている。
年代が違うので価格差は参考程度にしかならないが、今のサブマリーナ価格が90万円近くすることを考えれば、いかにロレックス自体の人気、資産的価値が上昇しているかが良く分かると思う。
グランドセイコー・ロレックスサブマリーナ 裏蓋比較
グランドセイコーの裏蓋には、トレードマークの「獅子」が彫られている。
昔はグランドセイコー以外の時計にも、この獅子のマークが彫られていたようだが、現在はグランドセイコーにのみ適用されている。
この辺の装飾は時計好きなら、たまらない仕様なんじゃなかろうか。
ロレックスサブマリーナの裏蓋には、新品時に緑色の保護シールが貼られていたのは覚えている。
それ以外に加飾されたものは何もなく、今ではキズだらけ。
年代やモデルによっても違うのかもしれないが、もう少し華やかにしても良かったのではないだろうか。
グランドセイコー・ロレックスサブマリーナ リューズ比較
グランドセイコーには「GS」、ロレックスサブマリーナには「王冠」の装飾がされている。
時計の厚みはロレックスサブマリーナがかなり厚目で、ごつい。
スッキリしたシンプルな腕時計を求める人には、グランドセイコーのデザインはしっくりくるはず。
よくスーツに似合う時計としてグランドセイコーがおすすめされることが多いが、
時計自体のシンプルなデザイン、サイズが絶妙にハマるんだろう。
サブマリーナはタイトなシャツにしてしまうと袖口に入らないので、いつもボタンを留められない。
結局、TPOで使い分けしないといけないわけた。
グランドセイコー・ロレックスサブマリーナ ベルト比較
ロレックスサブマリーナは、留め具パーツの方向に行くに従いベルトも細くなっている。
グランドセイコーは、ほぼ同じ太さで滑らか。
時計の着け心地で言えば、グランドセイコーのフィット感の方が上。
ロレックスサブマリーナは、身に着けたときの重厚感が凄い。
グランドセイコーにはない重みが、好きな人には刺さるんだろう。
ベルトのデザインも大分凝ってるのがロレックスサブマリーナ。
グランドセイコーは、必要最小限で軽量化を図っているのかな?
ロレックスサブマリーナは、時計自体の重力をそのままダイレクトに感じることができる。
適度に重たい方が今となってはバランスが取りやすい。
「ROLEX」ロゴが装飾されたサブマリーナのベルトは、手で押し曲げることができるほど薄手のステンレス。
長期着用を考慮した際に、はじめは気掛かりポイントであったものの、20年近く何ともないのだから素晴らしいとしか言えない。
グランドセイコーは「GS」文字が分かりやすく彫られている。
グランドセイコー・ロレックスサブマリーナ比較まとめ
着け比べてみるとグランドセイコーに対して、「ダサい」なんて感情は一時も起こらなかった。
むしろ、ここまでシンプルに削ぎ落したデザインに対して敬意の念を抱くだけだ。
身近なSEIKOのイメージが強すぎて、高級腕時計を想起できなかっただけ。
グランドセイコーは、十分に格好良い時計だと自信を持って言える。
今回レビューに使用したグランドセイコーは純粋に検証するためにレンタルした。
購入検討中の人は、一度試しにレンタルしてみることをおすすめする。
初月7,480円は、無償ポイントの範囲で余裕で借りられるから。
カリトケの評判は以下記事でまとめている。
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