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イルビソンテの長財布は使いやすい。
1月に私は財布を新しいものに新調した。理由は、今まで使っていたボッテガ・ヴェネタの長財布がボロボロになってしまったため。
そこで新しい財布を購入する際に、どのブランドのものを買えば良いか、かなり悩むことになる。それは色々なことを加味して考える必要があったから。
その辺も含めてイルビソンテの長財布に決めたわけだが、購入に至る思考についても併せて記載しておこう。
なぜ長財布だったのか?
ライフスタイルの変化
元々、長財布にすることだけは決めていた。
ここ最近の10年間を振り返ると、30歳のときにヴィトンの二つ折り財布からボッテガの長財布に切り替えている。
長財布をチョイスしたのは気分的なものではなく、明確な理由がありその一つがライフスタイルの変化だった。
今までのデニムのケツポケットに納めるスタイルから、きちんと鞄の中に入れることに切り替えたため。
財布って鞄に入れるもんなんだと、ちょっとした心境の変化だったことを良く憶えている。
お札を折りたくなかった
風水的なことを持ち出すわけではないが、単純にお札が折れてしまうのが嫌だと思うようになった。
ライフスタイルの変化と同じ時期に、別の心境変化も起きたわけだ。
これが大人になったということなのかもしれない。
お金に毎日の感謝の意味を込めて、そしてもっと諭吉さんが増えてくれという想いを込めて、長財布にすることにした。
エイジングを基本としつつ、その心の内にはそんな意味合いが含まれてたりするわけだ。
年齢も大きな理由
財布を変える時って、年齢も大きく関係してくると思う。ボッテガの長財布がダメになったタイミングと40歳になった時期が重なった。
ボッテガに切り替えたときの理由は、ヴィトンというブランド自体が、あまりにも有名過ぎて逆に恥ずかしいという部分もあったし、モノグラムがメジャー過ぎるデザインだったことも財布を変えようと思う原因だった。
ただ、自分が40代を迎える節目として考えた時に、どのブランドの財布を持つのが良いかは正直良く分からなかった。
欧州トップメゾンのブランド(ヴィトンやグッチ等)は初めから除外している。単純な話、価格とモノとしての価値バランスが合わないと感じたから。
財布に10万円は出したくないし、もっと手頃な価格で良いものはたくさんある。
近所にあるお店を回ってみることにした。
購入候補
ココマイスター、MICが近所にあるのでお店を覗きに行く。ココマイスターは大人のメンズが持つのに相応しい店構え。
ラ・ヴィータというヴェネチアをモチーフにした街並みの一角にお店がある。
購入に踏み切れなかった理由としては、スーツを着た時に映えそうな商品ラインナップだったため。
仕事がスーツ必須であれば、ここの財布を買ってたね。めちゃ近所だし。
もう少しカジュアルなものが希望するものだったため、MICへ移動。価格は悪くないものの、最後のひと押しに欠ける。
最後のお店候補として、そのままイルビソンテへ行くことにした。
イルビソンテ店舗
購入したのは自由が丘店、お店に入った瞬間にある意味ここで買うことを決めていたのかもしれない。
イルビソンテは財布だけではなく、小物から鞄まで幅広くレザー製品全体を取扱いしている。
イルビソンテは世界観が素晴らしかった。
何よりも店員さんがかわいかったし、説明も詳細で分かりやすかった。トータルでの見せ方がうまかったのが大きいかもしれない。
財布自体も変に高級感を煽るわけでもなく、経年変化を楽しめる革質ということもありイルビソンテの長財布を買うことに決めた。
エイジングの楽しみは、リジットデニムの『育てる』という部分に通じるところ。
これ以上、お店を見たところで単純に迷うだけだし、そのまま購入することにした。
イルビソンテの長財布レビュー
結論から話しをすると、イルビソンテの長財布にして良かったと思っている。財布のサイズ感も質感も価格も、三拍子揃った素晴らしい奴だった。
その辺を詳細にレビューしていく。
デザイン
デザインはシンプルな長財布の形
サイズは幅19.5×奥行2.5×高さ9.5センチくらい。表面には中央に水牛のブランドアイコンの刻印が押されている。
購入で気を付けたいのが一点一点の革質(表面のシボ感)が異なること。
同じものでも見た目の風合いが微妙に違うため、何点か見せてもらい気に入る質感のものをチョイスしている。
なのでイルビソンテの長財布を購入予定の人は、WEBで買うよりも店舗で買うことをおすすめする。
革の質
牛革の質感は非常に好みなところ。
バケッタレザーを使っているのが主な原因だと思う。
革部分は長財布の選定項目の中でも、一番重要なポイントであるため良く見てから購入できるところが良い。
必然的に正規取扱店での購入をおすすめする。
バケッタレザーというのは非常に手の込んだ手法を使っており、それゆえに最近は職人不足の状況から希少性が高くなっている素材でもある。
イタリア・トスカーナ地方に伝わる「バケッタ製法」という手法で作られた革のことです。 バケッタ製法で作られたレザーなので、通称「バケッタレザー」と呼ばれています。 植物性タンニン(シブ)をじっくり時間をかけて染み込ませながらなめしていく、伝統的な製法によるイタリアンレザーの一種。 しかし、このバケッタ製法は時間と労力がかかり、時代と共に製法を受け継ぐ職人が少なくなってきているため希少性が高くなっています。 また詳細な製法は公になっておらず、トスカーナ地方のタンナーの中で細々と受け継がれている現状です。引用元:Danzy
圧倒的なエイジング後の表情の豊かさ、手に馴染む感覚、手入れの楽さは約一年使ってみて本当に実感するところ。
水濡れは気にしたことがなかったが、あまり強くないよう。それでも通常の生活で問題があるレベルではないので神経質になりすぎることもない。
一番のデメリットと感じるのは、キズに弱いこと。
このまま3年、5年と使っていく中でどれだけ今の状態をキープしていけるのか?
この辺は更新しながらお伝えしていく。
経年変化
ブラックを選んだことが大きいのか、ほとんど経年変化を感じることができない。ただ、そうは言ってもブラックの質感は素晴らしく長く愛用できそうなタイプ。
中身もヘタれる様子はなく、汚れや破れ、ステッチのホツレ、ファスナーなどは何事もなかった。
1年で起きたらそれこそ問題だが、特に困った点もなく用途も購入当初に想定している内に収まっている。
ただ、やはり細かいキズは確認できるため、その辺はしょうがない部分かね。味出しに秀でたバケッタレザーのデメリットなんだから仕方ないっしょ。
収納性(カード)
カードの収納可能枚数は何枚なの?
収納可能なカードポケットの枚数は12枚分、頻繁に使わないものは一番奥にしまうかお札と同じ収納場所に収めても良い。
ボッテガの財布がこの辺の収納性が高かったため、カード収納部については少し足りないかなーとも思う。
それでも格納できるスペースは十分にあるので、そこまで使い勝手には影響しないと踏んだ。
収納性(お札)
カード収納部に少し幅広なスペースを2つ確保しているため、相当な枚数のお札が収納できる。
感覚値50万位は余裕で入るかなとは思うが、そんな大金を財布に入れて生活したことがないのであくまで推測値なだけ。
イルビソンテの長財布を購入する層で、そんな大金を持ち歩く人がどれだけいるのか分からないが、当初お札を折らずに収納できるという部分については大満足の仕様と言える。
コインポケット
コインポケットはL字型のジッパータイプになっている。取り出しにくさを感じることはないがマチがもう少しあれば尚良かった。
十分なスペースを確保しているので、何か困るということもない。L字になっている部分の底に、もう少しマチが取れていればより良かったんだけど。
ここが唯一の気に入らない点で、他に至っては特に問題になるようなところは見られない。
満足感の高い部類に入る財布だと感じる。
まとめ
イルビソンテオリジナルのバケッタレザーを使って製造される長財布。
贅沢な革質や、手に持ったときのホールド感は非常に満足。
フラップの留め具が経年劣化で破損しないかが唯一の心配される部分ではあるが、5年~10年は余裕で使える品質を持った財布だと実感する。
今回のレビュー後も定期的にこの長財布のエイジング状況を更新していこうと思うので、購入を検討している方は参考にしてみてほしい。
長財布と二つ折り財布で迷ってるあなたには
イルビソンテの長財布をレビューさせてもらったが、あなたが二つ折り財布と迷っている場合以下記事が参考になると思う。
長財布と二つ折り財布のメリット・デメリットを、詳細にまとめているので参考にしてみてほしい。