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服はモード系がスタート地点。
私がメンズファッションに興味を持ったのは一足のブーツがきっかっけだった。たまたまケーブルテレビで見たワンシーンで人生が変わるなんて・・・
ダークビッケンバーグのブーツを手に入れたその日から、洋服に投資する予算が10倍に跳ね上がる。
当時、渋谷にあるセレクトショップ「ロイヤルフラッシュ」で6万弱で購入してからというもの、一気にモード系へと服装を切り替えていった。
ここからは私のモード系服への投資遍歴と、現在のモードを代表するブランドについて取り上げていこうと思う。
服はモードから?メンズブランドについて
モード系の定義
モード系ブランドを定義する際に、何をもってモードと表現するのか?
ここは、最先端のコレクションブランドという位置付けを指す言葉と定義しよう。
ミラノ、パリ、ニューヨークなどの最先端のファッションブランド。それらはデザイナーの創作魂のかたまりのようなデザインで非常に前衛的なもの。
一般的な認知としてモード系とは、モノトーンを基調にした個性的な装いを指すものという意見が多いのではないだろうか?
デザイナーの意図をきちんと理解できる人は少ない。解釈は人によってマチマチだったりするため、受け取り方も様々だ。
ファッション初心者がモードを理解するのは、センスの良い人でないと極めて難しいと思う。私は完全に勘違いしてたからね・・・
ここからはモード系のブランドを私が知りはじめた順番に紹介していく。
モード系ブランド
ジャン・ポール・ゴルチエ、ヨウジ・ヤマモト
ドルチェアンドガッバーナ、ドリス・ヴァン・ノッテン、ダーク・ビッケンバーグ
アン ドゥムルメステール、ジャン・コロナ、ラフ・シモンズ、クリストフ・ルメール
アレクサンダー・マックイーン、ジョン・ガリアーノ、SO、ディースクエアード
ジョー・ケイスリーヘイフォード、マークジェイコブス、ヴェロニク・ブランキーノ
マルタン・マルジェラ、キャロル・クリスチャン・ポエル、トム・フォード
ステファン・シュナイダー等
ただひたすら羅列してしまったが、この辺が私が10~30代前半の時に活躍していたモード系のブランドになる。
まだまだ今でも第一線で活躍しているモードブランドを見ると、また昔を懐かしんで欲しくなる。
トップメゾンへ
マーク・ジェイコブスは1997年からルイ・ヴィトンの服飾部門のデザイナーに、クリストフ・ルメールは2010年からエルメスのディレクターへ。
ラフ・シモンズも2005年より、ジルサンダーのクリエイティブディレクターへ。自身のブランドで成功を収めた後に、さらなる飛躍を遂げるケースは多い。
ディオールオムで世界中にその名を轟かせたエディ・スリマンはサンローランへ。そのエディの後釜で入ったのが、クリスヴァンアッシュ。
この辺の出世絡みの話も見ていて面白い。自分が目をつけたデザイナーがトップメゾンで活躍するのを見るのは、つばつけたアイドルが売れていくのを見守るファンと同じ心境と言える。
モード系ブランド別のメンズおすすめアイテム
モード系ブランドの中でも特におすすめできるものを紹介したいところだが、すでにモード系を卒業してしまった私には、最近の潮流が正直分からない。
そんな化石と化した私がおすすめできるものと言えば、過去から変わらず定番となっているモード系ブランドの中に限っておすすめできるものになる。
モード系でも定番化されたものは、価格変動に左右されずリセールを考えても有効だ。
知りうる限りを紹介させていただこう。
マルタン・マルジェラのレザージャケット
左右に斜めのジップラインを施したマルタン・マルジェラのレザージャケット。発売されてどれくらいの時間が経つのだろう。
もうすでに定番の領域に入るこのデザインは、レザージャケットの中でも永遠のスタンダードの位置を確率したと言える。
本物だけが持つ普遍的な魅力を感じてもらいたい。来年着れなくなる心配もないから、価格は高額であれおすすめできるモード服の代表だ。
アニエスのレザーパンツ
アニエスベーのレザーパンツも定番のもの。モードと言えるか微妙なところだが、著名人も愛用するクオリティの高いアイテムの一つ。
羊革が滑らかで、履き心地は抜群に良い。10万円という価格は、総合的に見て満足できるポイントのギリギリを突いたプライスポイントだと思う。
上代設定が素晴らしく、今でも定番として販売が続いているのは主力アイテムの一角であることを物語っている。
バーバリーのトレンチコート
トレンチコートと言えばバーバリーであり、これまた永遠のワードローブアイテムの一つだ。親父の年齢に達したいま、毎年着れるものの中で上質なものを手に入れるとしたら、この一着かな。
ちなみに三陽商会が出しているライセンスものの話をしているわけじゃないので、そこは理解しておいてほしい。ライセンスものが何かは、また別途の記事で詳細にお伝えすることにする。
チェック柄がワンポイントになることは言うまでもなく、もはや歴史的な一着と言えるスタンダードアイテムなので価格は高いものの、その普遍的な価値は失われる事がない。
まとめ
モード系ブランドの概要と、メンズが取り入れる際におすすめなものを紹介させていただいた。
ここまで読んでいただいた方は稀だと思うので、私個人の遍歴を最後にお伝えしておこう。一番初めにモードと触れたきっかけは、ダークビッケンバーグのブーツが発端。
それからユージ・ヤマダやマサキ・マツシマという国内のデザイナーものと、当時マルイのクリエイターズでいち早く紹介していたディースクエアードなんかを買ってた。
そこから代官山にアクアガールがオープンしてから、クリストフ・ルメールや、ラフ・シモンズなんかをチョイス。この辺から資金繰りが怪しくなる。
この当時は基本的にそのファッションが示す傾向みたいなものもよく理解していなかったので、アイテム単品で良いと思ったものを買ってただけ。
そこにワードローブの概念や、服の系統をどうこうというのはあまり入っていない。ある意味ブランドであればいい、モードっぽければ何でも良いみたいな感じだった。
コレクションものは華やかだし、若かりし頃は誰もが憧れるのかもしれない。
今はカジュアル一辺倒になってしまったが、モードを着てた時期があるのは良い意味で自分の軸を作るのには必要だったのだと思う。
ひとつ言えるのは、あまりにもアバンギャルドなデザインのものは避けたほうが良いということ。合わせる服があれば良いけど、そうでないとお金がいくらあっても足りない。
おしゃれと評判になるけど、食べてるものは「コンビニのおにぎり」なんて私みたいなことにならないように気をつけてほしい。