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スニーカー人気はメンズ・レディースを問わず衰える気配がない。
現代のファッションシーンにおいて、もはや無くてはならないキーアイテムの一つ。
きれいめなコーディネートの外し的な要素で使われる事が多かったが、スポーツファッションが隆盛な今、メインのコーディネートアイテムとなった。
今回は、私が20年以上にわたり市場を見てきた中でも、毎年定番として人気の高いスニーカーをピックアップしてみた。
ここを押さえておけば、毎年流行に関係なく定番として履き続けることができる。
要はスニーカーの基本的なベースモデルと呼べるほど、不動のポジションに位置するものをまとめている。
これからスニーカーを買う予定のメンズがいたら、是非参考にしていただきたい。
スニーカーメンズ定番人気ランキングベスト10
1位:NEW BALANCE M1400 SB
メンズ定番のスニーカーとして、まずスタートを飾るのはニューバランスのM1400だ。
スニーカーの『マスターピース』と呼ばれるほど完成度の高いスニーカー。その履き心地は他のものを凌駕する。
「スニーカーのロールスロイス」の異名を持つM1300の後継モデルでありながら、当時の技術では量産が叶わず、発売まで長い年月が掛かったのはあまりに有名な話。
おしゃれな大人メンズにも人気が高く、これしか履かないというこだわり派も多い。
そんなM1400の中でもとりわけ一番におすすめしたいカラーは、SB(スティールブルー)になるね。
これだけ美しいグレーの配色ができるブランドが他にあるだろうか?
かくいう私も2足持ってるんだけど、大分傷んできたこともありスティールブルーを追加購入したばかりだ。
所有欲を満たす高級感溢れるデザインと、どんな服にもマッチしてしまうコーデ力の高さは、『買わない』という購買のハードルを一気に押し下げてくれる。
そして忘れてはならないのが一度履いたら病み付きになる履き心地。
その履き心地を世に広めるきかっけとなったのが、M1400の1つ前のモデルになるM1300になる。
かのラルフローレン氏が『雲の上を歩いているよう』と絶賛したモデル。
それ以降、人気を不動のものにしたM1300だが、長年にわたり改良に改良を重ね量産化したものがM1400、当時の最新技術をふんだんに取り入れたハイスペックモデルなんだね。
そんな人気の理由が分かるスニーカーこそ、ニューバランスのM1400なのだ。
2位:NEW BALANCE M997
またまたニューバランスのスニーカーを紹介してしまったが、ここ最近購入した中で一番満足度の高い一足。
なぜM996じゃないのか?なんて声が聞こえてきそうだが、トータルの出来でみたらM997の方が完成度は高い。
市場流通度を見るとM997に比べ、圧倒的にM996の方が人気が高く、履いている人が多い。
だが、M997の方がデザイン面・機能面の両方で見た際に、ロングノーズで幅も狭く細身のパンツにも難なくコーデできる。
1990年に登場したものの、わずか3年しか生産されずに998にバトンタッチするわけだが、クッションにエンキャップを搭載するなどコアなファンには人気が高い。
ブランドを象徴する『N』のロゴが一回り小さいのも、さりげなくて評価できるポイント。
合わせやすさという面で考えた場合、ニューバランスの中でもトップ3に入るスニーカー。
街で人と被りたくない人におすすめできるモデルとも言えるかな。
3位:CONVERSE ALL STAR
『スニーカーの完成形』という言葉はオールスターのためにあるのだろう。
1917年に初代モデルが販売され、1946年よりアンクルパッチ(スターマーク)仕様のモデルが誕生。
それ以降で、外観のデザインにわずかな修正は入りつつも、大きなデザイン変更は行われていない。
もはや70年以上もの間、変わらずに販売され続けているのだ。
70年も前にデザインが完成されてしまったスニーカーなんて、他にあるだろうか?
メンズだけに人気があるわけではなく、レディースもメンズ同様に定番の一足として認知されている。
合わせる服を選ばないコーディネートの万能性は、ファッションアイテムとして見ても必須なものと思い知らされる。
ハイカット・ローカットともに人気が高く、まず押さえておくべきスニーカーとして絶対の存在なのだ。
4位:Reebok INSTAPUMP FURY OG
リーボックのインスタポンプフューリーを4位にフューチャーした。
発売から25年が経つというのに、人気は一向に廃れることはない。
これだけ奇抜なデザインをしたスニーカーが、ロングセラーになるとは発売当初は思ってもみなかった。
2015年にマイナーチェンジを行い、男心をくすぐる『バリスティックナイロン』をメイン素材に取り入れ、カラーもコーディネートしやすいワントーンに切り替えた。
この戦略が功を奏し、人気が復活。
若い人にとっては、斬新に映ったのか街でもポンプを履く人を多く見かけるようになった。
サイズ感は小さめなため、ハーフサイズアップを推奨するがそこは実際に履き比べて判断していただければと思う。
リーボックのインスタポンプに関しては、以下記事にまとめているので興味がある方は合わせてお読みいただきたい。
5位:NIKE ROSHE 2
エアマックスやエアフォースでもなく、ローシを選んだ理由は明確にある。
それは、あまりにも無駄のないシンプルなデザインと、まるで空をも飛べそうな軽さという2点。
エアマックスやエアフォースは、少しボリューム感が感じられてしまう点で、ある程度履けるパンツに制限ができる。
ハイテクとローテクの中間を狙ったデザイン性も、他のスニーカーにはない要素として大きい。
ソールの分厚さが少しでも緩和されれば、これ以上ないデザインになるんだけど、ここばかりはどうにもならんし。
ハイテク感が少ないところが合わせやすく、個人的に好きなところ。
何気にレースパイプに樹脂を使ってないところが、高級感を感じさせる細かい配慮を感じるところ。
合わせるパンツは、スポーティにナイロンパンツでアクティブなベクトルに突き進むでも構わないし、スタイリッシュに細身の8分丈スラックスなんかがベスト。
価格もこなれているので、ファーストハイテクスニーカーとしてはベストな一足となるはずだ。
6位:VANS ERA
オーセンティックでも良いんだけど、履き心地が若干上なのがERA(エラ)になる。
履き心地を決めるのはライナーが処理されているかどうかの違いだけ。
ライナーが処理されていることで、耐久性や強度の面で言えばERAのほうが上なんだけど、その分ボリューム感が出てしまうため、合わせるパンツを選ぶ。
それでもERAを選んでしまうのは、VANSスニーカーの立ち位置がやはりスケーター起源というところを無意識に考えてしまうんだろう。
なので私がERAを合わせる時ってのは、基本的に夏限定になる。
ショートパンツにVANSのERAを合わせるコーディネートは、夏にピッタリ。素材がキャンパス地ということも季節的にピッタリなのだ。
7位:CONVERSE JACK PURCELL
メンズの夏にピッタリな人気スニーカーとして取り上げるとすれば、ジャックパーセルが筆頭格になるだろう。
この『JACK PURCELL』という名称の由来は、伝説のバトミントンプレーヤーであるジャックパーセル氏に由来する。
往年のグランジミュージック界の寵児であった、カート・コバーンが愛用していたことがあまりにも有名。
私も高校時代にニルヴァーナをMTVで見てからというもの、破れたデニムやラコステのカーディガンなど、カート・コバーン由来で知ったものは非常に多い。
私の若かりし頃のファッションアイコンだったわけだ。当時は、カート・コバーンと同様に黒のキャンバスを履いたり、レザータイプのものを気に入って履いていた。
今おすすめするとしたら、夏にピッタリな白で決まり。
トゥ部分の『スマイル』がアクセントとなり、薄着で差別化の難しいコーデにワンポイントをもたらしてくれるだろう。
ただ、どうしても汚れに弱いため定期的なメンテナンスは必要になる。
白スニーカーすべてに言えることだけどね。
8位:addidas SUPER STAR
最近履く機会が減ってしまったものの、スタンスミスと同様にアディダスを代表するモデルのひとつ。
スニーカー人気の立役者のひとつであり、3年前に再度ブレイクを果たしたモデル。
スーパースターの特徴と言えば、トゥ部分。貝殻をベースにしたと思われるデザインは、他のスニーカーにはないオリジナリティに心惹かれてしまう。
80年台にヒップホップグループのRun-DMCがエアロスミスと共演した際に、履いてた映像が脳裏に焼き付いている。
アディダスを象徴するサイドのスリーラインと、シェルトゥのデザインが他のスニーカーにはないかわいさを表現しているように感じる。
私はパンツと合わせるというよりは、その適度なボリューム感がショートパンツに非常にマッチすると思っている。
夏になるとスニーカーはスーパースター、パンツはショーツを合わせるコーデが休日のお決まりになってるね。
80’sを象徴する金ベロと、フェルトを使ったスリーラインの組み合わせは絶妙。
9位:PUMA SWEDE
Ron herman(ロンハーマン)とコラボした、ブルーのスエードモデルを買い逃したことを今でも後悔している。
この手のスエードスニーカーで有名なアディダスのキャンパスや、ガッツレーよりも私はPUMA SWEDEを押したい。
それはアクティビスタが提唱する、細身のスタイリングに最も適しているから。
幅狭なため、ウィズが広めの人にとっては厳しい部分もあるかもしれないが、サイドのフォームストライプが綺麗目なファッションともピッタリハマる。
プーマスニーカーの良さって、この洗練されたフォルムにあると思っている。
ゆえに、アレキサンダーマックイーンや、ニールバレット等のモード系ブランドがこぞってコラボレーションするんだろう。
メンズにおすすめするとしたら、毎年定番として人気が高く廃れることのないプーマスエードを押すね。
10位:COLE HAAN ZERO GRAND
最後におすすめするのは、私も今だに普段履きしているコールハーンのゼログランド。
アッパーに穴を開けてしまうその発想もさることながら、軽さ・屈曲性含めスポーツブランドと大差ない履き心地を提供してくれる。
もちろんNIKE傘下だった頃に、そのテクノロジー面で大いなる恩恵を受けたことが今に繋がっているわけだが。
今ではトミーヒルフィガー傘下となってしまったが、革新性は失われてはいない。
何よりも他のスポーツブランドのスニーカーと比較して、最大の強みと呼べるのはビジネス・カジュアルともに履けるデザインだということ。
クラシックなウイングチップデザインは、スーツスタイルの外しに有効なだけではなく綺麗めコーデに最後のスパイスを与えてくれる。
中々本当の意味でビジネス・カジュアルともに使えるスニーカーは少ない。
番外編に近い形にはなってしまうが、定番の人気スニーカーランキングの最後を飾らせてもらった。
まとめ
最後のまとめとしては、季節性を考慮して紹介した人気スニーカー達をカテゴライズしてみた。
素材による季節性を考慮すると、以下のようになると思う。
かなり大ざっくりに分けてはいるが、選定の目安になるはずだ。
【春夏】
コンバースオールスター・ジャックパーセル(キャンバス生地)、VANS ERA、リーボック、コールハーン。
カラーは明るめのものを合わせるか、無難に白を合わせるのが気分。
通気性の良さも、春夏にコーデするポイントになる。
【秋冬】
基本的にすべて該当するが、レザー素材なんかがピッタリマッチする季節。
ブラウンやベージュ、ブラックなどがマッチするシーズンとも言えるね。
季節性を考慮しなくても、オールシーズンを通して履けることに間違いはないが、素材によって蒸れるものも多い。
コンバースやVANSなんかは素足でもいけないことはないが、ニューバランスは蒸れまくりになるだろうし。
とはいえ、来年このランキングから無くなってしまうようなトレンドものでもないので、長い期間にわたり活躍してくれることは確かだ。
メンズ諸君は、定番の人気スニーカーを把握できたと思うので、気になるものがあったら是非ともお試しいただきたい。