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トリッカーズのサイズ感で悩む人は結構いると思われる。
今の買い物の主流はインターネット通販ゆえに、靴だろうが店舗へ行かずネットで済ませたい人も多いはず。
なので、今日の記事は近くにトリッカーズの取扱店舗がなく、通販で購入を検討している人へ向けて書くことにした。
約10年振りにトリッカーズのカントリーブーツに足を通してみた感想は、本当にジャストサイズだということ。
トリッカーズのカントリーブーツのサイズ感について、手持ちのコンバースオールスターと比較してみた。
サイズ選びの参考になれば幸いだ。
トリッカーズのサイズ感は?
なぜ10年前に買ったトリッカーズの話が今頃出てきたのかと言えば、単純に実家の納戸にしまっていたのを忘れていたから。
この間、実家へ帰った際におかんが納戸から出してきたわけだ。
トリッカーズだろうが、レッドウイングだろうが、おかんにとってはただのゴミでしかない。
捨てられてはたまったもんじゃないので、そのまま引き取ってきたわけだ。
私は10年振りにトリッカーズのカントリーブーツと再会した。
サイズはUK表記で7h(セブンハーフ)
職人が手書きで書いた文字は『1/2』の部分が読みにくい。
久しぶりに履いた感想は、今の手元にある幅狭なブーツと比較して少しボテッとしてるなというのが正直な印象。
いつまでも変わることのないディティールが逆に新鮮だった。
そんな感傷に浸っていると、『邪魔だから捨てるか持って帰るかしてくれ!』ということなので、そのまま持ち帰ることにした。
前提条件
10年前の私は今とは異なり、だいぶ脂が乗ってた時期と言えるかもしれない。
脂が乗ってるという表現は決して「肥えていた」ということではなく、体脂肪率が10%を切り「筋肉質な体型だった」ということ。
人生で一番締まった体をしていた時期なのだ。
あれから体重は7~8kgほど増えてしまったが、足のサイズへの影響自体はほとんど無いと思われる。
太っても足に肉は付かないらしい。
私が普段履くスニーカーのサイズは、26.5の8h(エイトハーフ)がほとんど。
ブーツは大体が25.5~26.0と、ハーフサイズから1サイズ落としたものを履くのがデフォルトの選び方だ。
これは基本的にどのシューズでも話は同じで、スニーカーと革靴のサイズに関しては1~1.5cmサイズ変わってくる。
筆者足の実測値
足長:25.2cm
踵の後端から、一番長い足指の先端までの長さ
足幅:10cm
親指の付け根にある骨の飛び出た部分から、小指の付け根の部分までの長さ(最も広い部分)
足囲:23.5cm
上記足幅を測った部分の周りの寸法
個人的な見解としては、日本人の一般的な足サイズかなと思っているが、データが無いので分からない。
私の足サイズを参考に、トリッカーズのサイズ感を見極めていただければと思う。
スニーカー(コンバースオールスター)と比較
今回比較対象とさせていただくコンバースのオールスターは、26.5cmでジャストサイズ(このくらいのサイズ感が好き)。
トリッカーズのカントリーブーツはUKサイズの7hなので25.5cm、約1cmの違いがある。
純粋に見比べてみても、大きさはそれほど変わらない。
ブーツのトゥにある捨て寸を考えると、この辺は予想通りな部分と言える。
トゥの部分をアップにしてみた。
コバが張り出している分、コンバースのオールスターよりも先端は少し小さく感じる。
実際に履いてみた感じは、これ以上にないほどのジャストサイズ。
個人的には、インソールを敷いて履きたいところなのでそれを踏まえて考えると8でも良かったのかもしれない。
インソールを入れて履くかは、人によって好みの分かれるところ。
トリッカーズのサイズ感を確認しつつ、クッション的要素でインソールを入れるのであればハーフサイズアップも良いと思う。
トリッカーズカントリーブーツを履いた感じは?
シューレースの幅は1cmも開いていない。
もっときつく結ぶこともできたが、このくらいが丁度良い感じかな。
インソールを入れて厚みを増した時のことを考えると、サイズはやはり8でも行けたと思う。
ここは履き方の好みの部分が大きいのでこれ上は言及しない。
トリッカーズカントリーブーツのサイズ感としては、7hも8もどちらでも問題なく履けると感じた。
ウイングチップにトゥ先端のメダリオンが眩しい。
久しぶりに履いてみた感じは、不思議と違和感を感じるところは一切無かった。
トリッカーズカントリーブーツのサイズ感、久しぶりに履いてみたがまたヘビロテしてしまうかもしれん。
さすが作りが素晴らしいのか、ほとんどメンテナンスしてないのにダメージを受けた形跡、カビの発生も見られない。
この頑丈さこそ、180年の歴史が紡ぎ出す作りの良さを物語っているね。
トリッカーズのサイズ感で最大の問題
話はここまできたところで、後はまとめに入るだけだと思われたが調べてみて大きな問題があることに気付いた。
それは、職人が最後に書いているサイズ表記について。
この実際のサイズ表記と、ブーツサイズが異なるものがあることが分かった。
要は、サイズ表記は信用できるものではなく、インソールを剥がしたところに実際のサイズがプリントされている。
箱のサイズ表記と実物のサイズ表記が異なっていても、実物に合わせれば良いと思っていたが、実際はもっと奥が深かった。
インソールをめくる作業自体は素人ができるものではないため、他の部分の数値が必要になってくる。
なので私はアウトソールの長さを勘所とすることにした。
トリッカーズ公式サイズのアウトソール表記と合っているかどうかで判断する。
返品条件付きのところで購入できればベストだが、これだけの高級靴でその対応をしているお店は少ないと思う。
まとめ
トリッカーズのサイズ感について、私物のカントリーブーツを元に話をさせてもらった。
久しぶりに履くトリッカーズの感触は、心地よい重たさだった。
私の足サイズを元に自分の足サイズに置き換えて、トリッカーズのサイズ感を検討してみてほしい。
私が購入した時の金額は、5万円台だったと記憶する。
非常に高額な部類に入るブーツなため、サイズ間違いによる失敗は避けたい。
一度ピッタリなサイズを購入することができれば、一生履ける革靴を手に入れたようなもの。
一生モノの靴を手に入れることができるわけだ。
最後のサイズ表記については、どうすることもできないため条件の良い店で買うか、私のようにアウトソールの長さ等で判断することが必要。
あなたが自分好みのトリッカーズシューズを見つけることができるよう、陰ながら祈って幕を閉じよう。
筆者所有のモールトン
バートンと散々悩んだ挙げ句に買ってしまったモールトン。
同じようなカントリーブーツがもう一足増えてしまった・・・
とはいえ、これはこれで悩んだ挙げ句に購入したわけなので、気に入って履いてるわけだが。
トリッカーズのモールトンとバートンで悩んだ様子を以下記事にまとめている。
トリッカーズを代表する2大ブーツでお悩みの方には、きっと参考になるものがあるはずだ。