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KUROのジーンズが一番だ。
過去に買ったデニムの中で、最も完成度が高かったのはKUROのグラファイトだと思う。
私が30代前半から現在にいたるまで、常にヘヴィに着回しているブランド。
ジーンズを語るときに必ず出てくる話って、色落ちとか素材がどうこうって話ではないだろうか。要はいかにリアルヴィンテージのような雰囲気が出せてるか。
リーバイスのヴィンテージデニムを再現するべく、徹底的にこだわった超本格的なジーンズブランドは他にも沢山ある。
でも、あなたが履きたいジーンズって、リアルヴィンテージの色落ちを再現したデニムじゃないでしょ?
18オンス等の実用性の欠けるものだったり、リアルにリーバイスの501を再現した太いシルエットのものではないはずだ。
ジャケットを着ても様になる美しいシルエットがまず先にあって、その条件を満たしながら風合いとしてヴィンテージを感じさせるもの。
何年も愛着をもって履き続けることができるもの。
そんなジーンズを探している人にピッタリなのが、KUROのグラファイトになる。
本日は、数々のデニムを履き歩いた私が思う最強のジーンズ『KUROグラファイト』をレビューしよう。
KUROジーンズの最高モデル『グラファイト』
KUROのグラファイトジーンズは、アメリカンラグシーとコラボしたモデルになる。
この形を定番に入れてほしいと思ってるのは、私だけでは無いはずだ。
その辺の説明も追々伝えていく。
商品詳細
MODEL:Graphite(グラファイト)
STYLE:スリムストレート
SIZE:30
FABRIC:吉川織物社製セルビッチデニム
SEWING:及川デニム
WASH:美東
5・6年前に購入したKUROデニムは、太って履けなくなってしまったためいつの間にかワードローブのスタメンから落ちてしまっていた。
クローゼットの奥深くに眠っていたが、最近整理したことをキッカケに再会することとなる。
ダイエットのため日々ジョギングに取り組んでいる私は、大幅に体重は落ちないまでもKUROジーンズが履けるところまで持ってこれた。
KUROジーンズが見つかったタイミングと、また履けるようになったタイミングが一緒なんてことがあるのかね。
これを勝手に運命だと思い込んだ私は、再度KUROジーンズ『グラファイト』を履き込むことにした。
つい最近までディアマンテ最強説を唱えていた私だったが、改めてKUROのグラファイトを履くことで価値観が揺さぶられた。
KUROジーンズ全てのモデルはグラファイトをベースに作られている。
考え尽くされたパターンは脚長効果をもたらすと同時に、こだわり抜いた素材・縫製等は他ブランドの追随を許さない。
というよりもこれ以上のものって無いでしょ?
ブランドネームではなく圧倒的な技術力
さらっと商品詳細項目で紹介した『吉川織物社』『及川デニム』は、日本生粋の技術力を誇る会社だ。
吉川織物社製のセルビッチデニムは13オンス、通年を通して履けるデニムとしてちょうど良い厚さ。
この厚さがスリムストレートのシルエットともマッチしていて、非常に履きやすいんだ。綺麗な縦落ちが再現できるのも、吉川織物社製デニム生地の特徴と言える。
世界の名だたるブランドのデニムを製造してきた及川デニム。
仙台の気仙沼にある工場の高台からは、美しい海が一望できる。及川デニムの凄さを表すエピソードとして以下の記事を引用する。
2011年、東日本大震災では津波で倉庫と約5000本のジーンズを失った。後にヘドロの中から見つかったジーンズは、一本の糸のほつれもなかったことから“復興のデニム”として多くの被災者を勇気づけたという。藤巻百貨店
メイドインジャパンの高い技術力を証明したのと同時に、改めて自分達の物づくりに対する自信を深めたとのこと。
ファッションはすべてがスペックで決まるものではないにしても、ここまでこだわり抜いたジーンズブランドはそうはない。
海外で評価される理由は、最高の素材と製造工程を経て生産された正真正銘のメイドインジャパンだから。
日本で販売されるKUROジーンズの価格は20,000~30,000円と高額だが、海外ではさらに1.5~2倍の金額で販売されるほど。
それでも高級セレクトショップに置かれたKUROジーンズは、飛ぶように売れてしまうほどの人気がある。
誰が履いてもスタイリッシュなスリムストレート
シルエットは王道のスリムストレート。
大人の着こなしに必須な、テーラードジャケットに合わせるデニムのシルエットはスリムストレートが一番おすすめ。
スキニーは若者感が強く出てしまうから、キレイ目の格好には合わせたくない。スリムストレートかスリムテーパードが理想だと感じる。
要は、KUROのジーンズ『グラファイト』『ディアマンテ』で決まりだと思ってるんだ。
計算された股上とヒップ回りの黄金比
シルエットにつながる話なので、別項目に分ける必要も無いかな・・・
と思ったが重要なので敢えて分けてみた。
KUROジーンズを大人のメンズに履いて欲しいのは、その計算され尽くされた股上とヒップ周りのバランスについて。
脚が長く見えるよう緻密な計算のうえ、股上の長さと腰周りのサイジングを調整している。
メンズに『美脚』という言葉を使いたくないが、脚が長く見える工夫が随所にされているジーンズがKUROのグラファイトなんだよ。
こだわってるのは素材だけではなく、細かいシルエットの部分までトータルで計算されてるわけだ。
アメリカンラグシー別注品はバックポケットがすっきり
何よりもKUROジーンズで嫌いなところがバックポケットのデザイン。
セルビッチを見せているデザインがどうしても受け入れられず、始めに買ったモデルは単純にこのことだけで履かなくなった。
ある日偶然に銀座のアメリカンラグシーを覗いた時に、バックポケットが通常のKUROジーンズを発見した。
それ以降、KUROジーンズを買う時はアメリカンラグシー別注のモデルを買うようになったのは言うまでもない。
今はもう取扱が無いと思うが、個人的には復刻してほしいと切に願うばかり。
まとめ
とにかく大人が履くスタイリッシュなデニムを探している人は、KUROジーンズで決まりだ。
これ一本を持っておけば、他のデニムが霞んで見えるはず。
これ以上説明する必要のないほど、こだわりが詰まったKUROジーンズ。
きっとあなたの感性を刺激するに違いない。あなた好みの一本が見つかることを期待している。
ディアマンテが気になる人は、こちらの記事も参考にしてみてくれ。