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身だしなみとは、周囲との関係性をスムーズに行うための『マナー』のようなものだ。
だから、己の個性がどうとか、
最新のトレンドがあーとか、
この辺のファッション的な要素は除外して考える必要がある。
身だしなみとおしゃれを履き違えてはいけないわけだね。
冒頭から懺悔するわけではないが、個人的な話をすると私は身だしなみにそれほど気を遣っていない・・・
大人の男性が身だしなみを考えた際に、注意すべき点に絞って話をさせていただこう。
『身だしなみ』と『おしゃれ』は別物と理解する
『身だしなみ』という言葉を10回口ずさんでるうちに、そもそもの意味すらぼやけてくる。
身だしなみをネットで調べてみると
容姿や見た目、衣服やファッションなどを良くしようという心がけ、またはそうしたマナーのこと。「身嗜み」と書く。by weblio
ここで語られる「衣服やファッションを良くしようという心がけ」部分に関しては、おしゃれになりましょうというスタンスではない。
読み取ってほしいのは、言葉のニュアンスからくる本質部分だ。
ファッションを良くしようというのは、身だしなみの観点から言うと個性を発揮しようとか、トレンドを取り入れようという話ではない。
しかるべき場所で、
その場に浮かない、
それなりの格好
を指す言葉だと定義したい。
要は、TPOの部分に通じる話。
私はこのTPOから大きく乖離したような生活を送っているが、その場その雰囲気にマッチする服装を心がけること。
男性だけではなく女性も含め、身だしなみを意識することは仕事をするうえでも非常に大事なことなのだ。
朝の5分のために化粧をする嫁
私の嫁は朝7時に娘を駅まで送りにいく。
その際にわずか5分程度の時間ではあるものの、きちんと化粧をして出かけるわけだ。
なぜなら、かみさんと同じように朝、娘を連れて駅まで行くママ友の存在があるから。
いくら地元とはいえ、すっぴんで出かけることに抵抗があるというよりは、身だしなみが整ってない状態で会いたくないという意識が強いんだろう。
身だしなみについては、洋服面だけの話に留まらず、その人の全身に関係する話。
これは自分だけを切り取って話をしているのではなく、他者視点を含めた問題だということを理解してほしい。
身だしなみを整えるから人に会える。
かみさんにとっては、それが自分のルールの一つであり、人と会う時のマナーでもあるわけだ。
結婚と同時期から身だしなみが崩れる
私は結婚してからも、ファッションには人一倍気を遣っているいる方だと自認している。
でも、身だしなみについてはあまり細かいことを気にしなくなっている。
これは結婚したことによる、ある種のあきらめに近い心境が原因なのかもしれない。
年貢を納めた手前、この先何か淡い期待を抱くことを自ら禁じたわけだ。
心理的にどうでも良い部分が出来たというか、回りからの目線を気にしなくなったというか・・・
淡い期待を持たなくなったことで、しっかりと閉まっていたネジが、ゆるゆるになってしまったのかもしれない。
そのことが引き金となり、徐々にゆるみがあらゆるシーンで見られるようになった。
なので、社内でも商談でTシャツなんてことも多いし、こどもの授業参観なんて行事でもかなりラフな格好だ。
ヒゲだって一週間に1回しか剃らないし。
だからと言って、それが良いことだとは一言も言ってないからね。
身だしなみに改めて気を配ることで、今まで疎かにしていたものが実は大事だったと分かる。
私はその行動を始めたばかりなんだよ。
身だしなみが求められるシーン
身だしなみが求められるのは本来、人と関わりがあるすべての場面と言えるだろう。
外見が人に及ぼす影響が90%とACTIVISTAでも定義しているように、見た目に気を配ることは人と会うときの最低限のマナーでもある。
この身だしなみに対する外見的な影響というのは、洋服をメインにしたおしゃれさではなくもっと根源的なこと。
そのへんを項目化して外せないものをまとめてみた。
髪の毛
髪の毛がボサボサだったり、
何日も洗わずに異臭がしたり、
フケが肩に降り掛かっていたり・・・
身だしなみの大事な要素として、あなたの顔の印象を決めてしまう髪の毛のケアには最も注意を払う必要がある。
ワックスの付けすぎで、ペタペタした印象になってしまったりするのも良くない。
髪型は清潔感を物語るうえでも、重要なキーファクターなのだ。
ヒゲ
ヒゲのお手入れも大切な要素。
身だしなみの主要因の一つであるヒゲは、そもそもヒゲ自体が嫌いな人も存在するため扱いが難しい。
最低限無精髭にならないように、長さを整える等のお手入れが必要な部分。
そもそも職種によってはNGなところも多いため、職場の環境や周りの人を見ながら適切なバランスを探すように。
ヒゲがOKの職種は少ないと思うが、それでも最低限のルールは存在するため注意深く周りを見るクセを付けよう。
シャツのシワ
良いブランドものを着ていても、それが皺だらけであれば価値は5分の1以下に下落してしまうだろう。
シワ加工の素材であればまだよいにせよ、ジャケットに合わせるシャツに刻まれる深いシワは、見る側としては『不快感』としか映らない。
なぜ、こいつはシャツがシワシワなのか?
アイロンを持ってないのか?
それとも、洗わずに何日も同じものを着てるのか?
女性だけでなく、男性だってこの辺は気になって仕方ない。
最低限の身だしなみについては、そこから逸脱しないよう注意してくれ。
爪
男性の身だしなみでポイントになるのは爪だ。
女性のネイルにあーだこーだ言う前に、自分の爪がどうなってるのかを確認してほしい。
爪の長い男性は『清潔感がない』と判断されてしまうことになる。
たまに小指の爪だけ長いおじさんとかを見かけるが、男性から見ても気持ち悪い。
女性は細かい部分も見てるので、気が抜けないのだ。
靴下
靴下は何気に身だしなみのポイントになるので注意が必要だ。
スニーカーソックスをスーツに合わせてしまう話を以前にしたが、同様に変な組み合わせをしているケースをたまに見かける。
身だしなみを語るときに、『チラ見え』してしまう場所については細心の注意を払うように心がけよう。
靴
基本的に汚い靴は論外だ。
だから黄ばんだ白スニーカーや、
艶が無くなったレザーシューズなど、
足元はよく見られるポイントだけに、もっと意識を向けよう。
シャツの話と同様に、いくら良い靴を持っていたとしても、きちんと定期的にケアできてないのであれば宝の持ち腐れ。
シューケアアイテムを使って、定期的に綺麗にすることを考えてほしい。
シューケアをする時間がないのであれば、近所の靴の修理店に持ち込む等、ケアすることを考えるようにしてみてほしい。
まとめ
メンズの身だしなみについて、6つの項目に分けて話をさせてもらった。
身だしなみに気を配ることで、あなたの印象は大きく変わる。
おしゃれすることを考える前に、まずは自分の身だしなみについて一つ一つを見直してみることを提案しよう。
わずかな違いと思われるかもしれないが、周りから見た印象は大きく変わることも多い。
おしゃれへの取っ掛かりとして、まずは自分の身だしなみについて見直すことが心境の変化を生むキッカケになるのだから。