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デニムはメンズのコーディネートを考えるうえで、無くてはならないアイテムの一つだ。
アメリカのゴールドラッシュを発祥とし、リーバイスの創始者であるリーヴァイ・ストラウスが、頑丈な作業着としてデニムを世に送り出してから150年以上も経過する。
ただの作業着だったデニムは、今ではファッションには無くてはならないアイテムとして常にトレンドの最先端を担うポジションを手に入れた。
これはトレンドの変化とともに、その形もまた変容していったことが大きな要因。現在、デニムの種類は大きなくくりとして7種類存在する。
今日はデニムの種類と、その種類ごと特徴について紹介していこうと思う。
デニムの定番7種類の特徴について
厳密に言うと、もっと細かく分ける事が出来るかもしれない。
ただ、これ以上細かく分けてもただ混乱するだけ。なので本当に基本的なところで理解できるよう7種類に分類してみた。
スキニー
ここ最近は太めのシルエットに押され、少し食傷気味なスキニーデニムについて。
数年前までは、このスキニーシルエットが男女関係なく主流となっていた。
スキニーの意味は、脚に皮膚のようにピタッと張り付くほどピッタリしたシルエットのものを指す。
スキニーデニムの特徴としては、大腿部から足首までピタッとしたシルエットなため、脚の形がハッキリと出てしまうこと。
難しいのはサイズ感で『ピタッと感』という言葉は、人により全く見え方が異なるということ。
レディースであればピタッとしたシルエットでも、特に問題ないというのが個人的な見解ではある。
だが、メンズが同様のピタッとしたシルエットのものを着ていると、少し気持ち悪い。
基本的に素材の配合比としてコットン97~8%、ポリエステル2~3%がほとんどだと思われる。
ポリエステルの配合比率と、デニムの生地質がストレッチの幅を決めるのだが、どの程度の伸び加減があるのか判断が難しいところ。
ここが通販で購入する際に失敗するポイントになるわけだが、店頭でも店員の知識レベルの差によっては、間違った案内をされてしまうところでもある。
あまりにピチピチにならないようなサイズ感を選ぶこと。
サイズ選びの仕方については、趣旨が変わってしまうためまた別途ご案内させていただこう。
こちらの記事が参考になるはずだ。
ストレート
ストレートは、デニムの中でも王道のシルエットになる。
スリムでもなくワイドでもない、少し動く余裕のあるスキニーよりは大分ゆったりしたシルエットのものだ。
私の10代だった頃はストレートデニムが全盛で、ヴィンテージデニムがもてはやされていた。
プレミア価格が付くのは決まってリーバイスの501が一番有名ところだったが、その501のシルエットがストレートだった。
ストレートデニムのメリットを言えば、大腿部から裾にかけてそのままストンと流れていくシルエットなので履く靴を選ばない。
結構ボリューミーなブーツでも、ハイカットのスニーカーでも、難なく合わせてくれるのはストレートシルエットだからだ。
デニムの種類を語る際に、決して外すことのできない永遠であり、定番中の定番シルエット。
ジーンズのスタート地点と考えておくのが分かりやすいと思う。
手持ちの中ではロンハーマンデニムが一番近いシルエットかな。
スリムストレート
スリムストレートはスキニーとストレートの中間に位置するシルエットと言った方が分かりやすいかもしれない。
全体的にタイトなシルエットとなっており、スキニーまでいかないまでもそれなりに体にフィットするサイズ感のデニムを指す。
ストレートと同じなのは、ヒザから下まで一直線に落ちていくシルエットなため、ヒザ部と裾幅がほぼイコールの数値になること。
スリムストレートタイプのジーンズは、股上が浅く腰回りは比較的タイトなものが主流。
ストレートのサイズ感だと少し野暮ったいと感じる人で、スキニーは履けない人にはピッタリのアイテムだと言えるだろう。
以下で紹介するスリムテーパードと共に、大人のメンズがまず最初に手に入れるデニムとしてはスタンダードな種類。
その中でも、世界中のバイヤーを虜にしたKUROのデニムを以下記事で紹介している。
これからファーストデニムを買う予定のメンズに向け、間違い一本になることは確かだ。
テーパード
個人的にあまり自分に似合わないと思っているのがテーパードシルエットのもの。
テーパードとは腰・モモ周りには余裕があり、裾にかけてすぼまっていくシルエットのものを言う。
腰回り、太腿の太さが気になる人にとっては、下半身がスッキリ見えるとここ最近評判の良いパンツシルエットだ。
短めの丈感も今の雰囲気に合うし、体型を選ばずに誰が着てもそれなりに見える万能性が高いところもポイント。
最近よく穿くディーゼルのジョグジーンズKROOLEYは、テーパードデニムの代表格。
しかも、普通のジーンズとは異なりスウェット的な機能性も併せ持つ、多機能なデニムなのだ。
画像で見る分では、スキニーっぽくも見えなくもない。
テーパードの忘れてはいけない特徴は太腿の部分が太く、裾にかけて細くなってるシルエットのもの。
今穿いているものは、26インチと少しきつめなためもう少しゆとりを持たせて穿くのがベストかな。
最近は、ジョグジーンズの楽さに負けて毎日これを穿いてしまう。
興味がある人は、以下記事を参照していただければと思う。
スリムテーパード
個人的に最近のデニムシルエットの種類の中でも『神』だと感じるモデルがある。
それがKUROが発案したスリムテーパードというシルエットのデニム。
わたり幅はスリムストレートと同様ながら、ヒザから下へと脚にピタッと張り付くフィット感は今までのデニムには無かった感覚のもの。
確実に脚長効果は抜群で、もうこのデニムを手放せなくなってしまった。
デニムの種類を選ぶ時に私と似た体型の人であれば確実におすすめできる一本であることは間違いない。
お腹は出てるが脚は細い。
そんなおじさんが格好良く履きこなすことができるデニムがこの一本。スリムテーパードシルエットのおかげで、周りの女子に太ってると思われたことがない。
最大の体型カバーデニムを挙げるとすれば、KUROのディアマンテを一押ししよう。
ブーツカット
10年前に久しぶりに日の目を見たブーツカットデニムも、僅か数年でスキニーにそのポジションを奪われてしまった。
ここ最近のワイドシルエットのブームに乗って、再度脚光を浴びることが出来るかもしれないのがこの末広がりなシルエット。
わたり幅はスリムストレートなみにキツく、ヒザ下から八の字に広がっていくシルエットが特徴だ。
私も10年前はディーゼルを筆頭にペーパークロスやセブン、画像にあるUA(ユナイテッドアローズ)から展開していたJAPANのデニムを愛用していた。
ブーツカットジーンズは、ブームになってから約12年以上が経とうとしている。確実に周期があるものなので、また人気が再燃するのは間違いない。
タイトなモデルを選ぶと、女性らしいシルエットになってしまうため、個人的にはワンサイズアップのものか、末広がりが狭めなものをおすすめする。
ワイド
スキニーの真逆にあるシルエットなのが、ワイドシルエットのものになる。
残念ながら、私はワイドタイプのデニムを一本も持っていない。理由はまったく似合わないから・・・
背が低くて脚が短い人が、ワイドシルエットを履きこなすことは不可能だ。トレンドだからって、似合わないものを無理して着ることほど愚かなことはないと思っている。
間違ってもアクティビスタの読者諸君は、流行ってるからといって自分の体型に合わないアイテムを取り入れないこと。
トレンドを知ることよりも、自分の体型に合っているかがポイントになるのは言うまでもない。
まとめ
デニムの種類の中でも、特によく出るものに厳選をして紹介させてもらった。
コーディネートの基本的な考え方として、トップスよりもボトムスに力を入れること理解しておいてくれ。
自分に似合うデニムの種類が分かれば、定番コーデのベースがある程度完成したと言っても過言ではない。
なぜなら、このデニムの種類の話は、基本的にどのパンツでも当てはまるから。
単純にデニムのシルエットの話だけではなく、他の普通のパンツの話にも置き換えることができる。
今日の記事で自分の体型にマッチしそうなものが分かったら、その認識に間違いが無いかを実際に試着して確認すること。
まずは、自分に似合うシルエットが何なのかを把握するために、お店で試着をしまくることをおすすめする。
最高の一本に出会えた時の感激は、今でも忘れることができない。
自分にピッタリのデニムが私の内面を充実させ、それが余裕となって表に現れる。
その見えない『余裕』が、無意識に思考や態度に大きな影響を与える。
自分にぴったりなデニムを一本買うだけで、意識が変わって自信を持てるようになる。
それくらいメンズファッションの中でも、重要な位置づけにあるのがジーンズの存在なのだ。
あなたにぴったりな、とびっきりの一本を見つけてほしい。
自分に最適なジーンズサイズとは
⇒ 大人がジーンズのサイズ選びをするときは、ここに載せてあるポイントを中心にチョイスすれば失敗を減らすことができる。