服の買い方が分からない。自分の価値観を大きく変える第一歩

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『服の買い方を教えてくれ!』

 

大学生の頃に、友人に言われたひとことだ。

地方出身者だった彼は、大学入学とともに東京へ上京してきた。そこで目にした光景は、田舎にはない綺羅びやかなものだったらしい。

 

・街を歩いてる女の子が、みんなかわいい

・同い歳なのに垢抜けている

・根拠もないのに自信満々な奴が多い

 

3つ目は友人が抱いたただの偏見かもしれないが、2つの項目については大きく頷ける内容だと感じた。

そいつは、勉強して東京の大学に合格し、バラ色のキャンパスライフを満喫する予定だった。

 

だが、いざ大学へ通い始めて感じることは、ダサすぎる自分への劣等感。

もはや同じ空間にいること自体が嫌になり、学校にも行きたくない。

 

完全に自信喪失状態と言えるだろう。

相談を受けた私が答えとして用意できるものは、見た目を変えることだった。

 

素直に『おまえはダサすぎる、だから見た目を変えれば自分にも自信が付くし、かわいい彼女ができる確率も上がる。だからまず第一にやることはファッションを見直すことだ。』

そう提案した。

 

ちょっと怒られるかと思ったが、そいつはその言葉を待っていた。

私はある意味、その言葉以外かける選択肢がないところに誘導されたわけだ。

 

当時は知り合ったばかりでよく分からなかったが、こいつは頭が良かったので後に公認会計士になることになる。

冒頭の『服の買い方』について、友人に提案したことを振り返り紹介していくことにしよう。

 

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服の買い方を知る|自分の価値観を変えるファッションの影響

 

とにかく友人は、女にモテたかったんだと気付いた。

自分の服装を変えないと、相手に受け入れられる土俵にも乗らない。

 

不特定多数の女にモテることが、こいつのプライオリティのトップにあった。

計算の速いやつだっただけに

 

『知り合ってからお互いの考えを理解して、自分の内面を知ってもらおう』

 

そんな時間の無駄を嫌い、合理的にモテるためファーストインプレッションを良くすることに9割の力を注ぐことに決めていた。

だから、私のように洋服を極めたいとか、ブランドの背景にあるストーリーとか、そんなものはどうでも良かったんだな。

 

人間の欲望を包み隠さないところに、人間らしさを感じた私はこいつのそんなところが嫌いじゃなかった。

 

自分の辿ってきた服の買い方をベースに最も効果の出る施策を考える。

 

ファッションの系統を決める

 

まずはターゲットとする女性の好きな格好をリサーチした。

戦略が明確なだけに、想定するターゲットに突き刺さればそれでいい。

 

服の買い方の中でも、まず自分が成りたい系統を見つけること。ただ、それが自分に似合うかは分からない。

ターゲット女子に受け入れられそうなファッションと、定番で万人受けするファッションの2通りをまず攻める。

 

とにかく元手が必要だったため、友人には学校に来ることよりもバイトして元手を作ることを勧めた。

服の買い方を勉強するのに、元手が無ければ話にならない。

 

今回ターゲットになるレディースは、比較的ブランドものを好む傾向があるため、どうしてもある程度の資金は必要だった。

 

リサーチ(雑誌を見る・友人に聞く)

 

ターゲットとする女性に好まれる傾向が分かった私は、とにかく友人がバイトしている間リサーチする。

20年前は雑誌しか頼るべきものが無かったが、現代であればSNS、ネットを通じて情報収集できるものは無限にある。

 

当時は選択肢が少なかったことが、逆に良かったのかもしれない。

今は情報が多すぎて、さらに細分化されすぎていて、何がマジョリティかすら不明だから。

 

服の買い方が今よりも簡単だった。

 

雑誌でリサーチし、分からないことはそれっぽい服装をしている友人に聞けばいい。

また、その系統の服装をしているからといって、好みのメンズの服装が同様のものでもない傾向があることも分かった。

 

分からないことがあれば、早い話わかる奴に聞くのが一番手っ取り早い。

服の買い方で重要なのは、まず情報を豊富に集めることから始めることだ。

 

お店に実際に服を買いに行く

 

日雇いバイトを始めた友人は、目的達成のためにひたすら頑張った。

人間やるべきことが決まった時に見せる爆発力は、想像を超えたものだった。

 

学校に来ることもなく、建設現場で毎日汗を流す友人はあっという間に元手を作る。

15万円あれば、トップスからシューズまで一式揃えることができる。

 

服の買い方と言っても、目的が明確になればなるほど対象が絞られるから、あれこれ目移りすることもない。

とりあえず、ターゲットに決めたお店を周り、試着をさせまくった。

 

元々筋肉質だったのか、バイトの影響かは良く分からないがジャケットの似合う男だった。

身長もそこそこ高く、それなりに洋服の似合う体型だったこともあり洋服選びは、思っているよりも楽だった。

 

ジャケットは、ジュリアーノフジワラというブランドの6万くらいするやつだった。

近所のライトオンにしか行ったことのない友人からすれば、この6万円という金額は途方もない価格だっただろう。

 

少し躊躇する素振りを見せたが、私はひたすらに背中を押した。

当時の彼は、そのジャケットになんで6万の価値があるのかが分からなかった。

 

でも、何着も試着させた中で、選んだわけだからそのジャケットが一番似合っていたのは間違いない。

とりあえず自分を信用しろと言わんばかりに、私はそのジャケットをレジに持っていった。

 

私と同様に、彼の価値観がここで変わることになる。

今まで洋服の上限額は5,000円と決めていた人間が、一気に6万円のジャケットを購入したわけだ。

 

この設定限度額をぶち壊すことで、己の価値観は嫌でも変わってしまう。

シャツとボトムスを買い、シューズを選んだら15万はあっという間に無くなった。

 

まとめ

 

服の買い方なんて簡単さ。

 

自分の好きな系統の服が何かを見定め、どこで販売してるか情報を取る。

あとは販売しているお店に行き、自分の想像と違いがないかを実際に試着をして最終チェックする。

 

当時は通販なんてほとんど主流じゃなかった(インフラがなかった)から、実際に店舗に行かないと買えなかった。

でも、それが良かった。

 

洋服なんて画像で見ても、詳細は分からない。

使われている生地の品質、着心地、微妙な自分の体型へのフィット感。

 

この辺は感覚的なところなので、いくら数値を重ね合わせようが埋められない壁が存在する。

通販で服を買うのであれば、この実践経験が伴わないと確実に失敗するだろう。

 

私だって今でも通販購入は失敗することが多い。

服の買い方は、まずお店で試着することが大前提だと理解しよう。

 

この友人は、見た目を変えることで自分に自身が持てるようになり、大学でにも馴染めるようになった。

以降、合コンが趣味になるくらい、女性に困らない男へと変貌を遂げた。

 

服の買い方なんかで迷ってるんだったら、とにかく似合う似合わないはおいといて好きな服を着まくろう。

失敗からしか人間は成長する術がない。

 

今の時代であれば、失敗してもメルカリやヤフオクで高値で取引できるだろうし。

ファッションとは買った服の量に比例して、おしゃれになっていく。

 

この真理は今も昔も対して変わらない。

あなたが『服の買い方』という、つまらない囚われから脱却し、自分の好きなものを素直に着られるようになることを祈って本記事は終わりとしよう。

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