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パーカーはメンズの着こなしに必要な重要なアイテム。
カジュアルにコーデをまとめる時に気軽に羽織れるパーカーは、何枚持っていても重宝することに変わりはない。
なぜ、カジュアルシーンでこれだけパーカーが必要とされるかを考えてみると、その多様性が一番の理由だろう。
パーカー単体使いは当然のこと、他のアイテムとの組み合わせで考えた場合でも、それぞれを上手く引き立ててくれる。一枚で存在感を主張することも、他のアイテムに隠れながらも相手の良さを引き出すこともできる。
そんな稀有なアイテムは中々存在しない。
パーカーをメンズが着こなしする時に注意するべきポイントと、有効な使い方を考えてみた。
パーカーのメンズ着こなしはこの3つ
まずは肝心のパーカー種類から見ていくことにしよう。この種類によっても合わせるアイテムが変わってくるものもある。
変な組み合わせにならないように、それぞれの特性をしっかりと把握しておくことが重要だ。
モコモコパーカー
季節的に秋口から冬にかけて、モコモコパーカーは非常に使える。
私はもはや部屋着として成り下がっているものの、これほど心地よい着心地のものは無いと思っている。
生地としては基本的にポリエステルで出来ているものがほとんどだが、温かくて脱ぐ気が失せる。
具体的なブランド名で言うと、ジェラードピケや、別途カーディガンの記事で紹介したベアフットドリームスが有名どころ。
着たことがない人は、一度袖を通してみたら分かるよ。
この異常なまでの心地良さが。
見た目も暖かければ、実際着た時に感じるぬくもりもそのまま。期待を裏切らない寒い季節に必須なパーカーだね。
モコパー(モコモコパーカーの勝手な略称)は、メンズにとっても冬の着こなしには無くてはならない存在なのだ。
ニットパーカー
ここ最近では一押しに近いニットパーカーは、カジュアル過ぎない印象をもたらしてくれる重要な位置付けのアイテムだ。
基本的にコットン素材のものが多い中、ニットに変えただけで柔らかい印象は3割増しくらいにアップする。別に女子にモテたいからとか、そういうのも無いわけではないが、悪い印象を与えることはまず無いと言える。
合わせるものがシャツの場合、個人的にはコットンよりもニット素材のパーカーの方がしっくりくるかな。
カーディガンに近い扱いだと思ってくれれば理解は早いと思う。
パーカーを着こなす大人メンズは一枚持っておくと、何かと便利に使い回せるアイテムなのは間違いない。
私が購入したもので推奨できるものがあれば、改めて紹介しようと思う。
コットン
もはや飽和してるというか、定番すぎるというか、あまりにも身近なものになり過ぎた。
パーカーのメンズ着こなし方には、スタイルによって様々あると思う。私はクラシックなこだわりがあるため、基本はジャストサイズを推奨している。
これは中途半端に無地のものをコーデした際に、変な印象を与えることは避けられるから。
サイズを少しオーバー気味な感じで合わせてしまうと、人によっては田舎から上京してきた中学生みたいな雰囲気になってしまう。
パーカーはシンプルで使いやすい反面、サイズを間違えると結構厳しい結果が見えている。
スタンダードなコットンタイプを選ぶ場合には、色使いや褪せ感、シルエットなど、どこか際立ったポイントがあるかを確認してからチョイスしよう。
別章で紹介しているワッフルパーカーは最近のおすすめの中でも、特にコスパの高いものだった。
間違っても、『ユニクロと変わんないね』なんて言葉を吐き捨てられないように。
パーカーに合わせるおすすめのアイテム
パーカーの着こなしに必須のアイテムをいくつか見繕ってみた。
大人のメンズが着こなす際に、参考になるものがあれば取り入れてみてほしい。
レザージャケット
基本的にレザーの重厚な雰囲気を中和させる役割として、パーカーほどバランスの取れたアイテムは存在しないだろう。
その親和性の高さは言うまでもなく、合わせやすさは兄弟の如し。やっぱりフードがその役割の60%を叶えてくれてるのか、その組み合わせのシルエットは最強と言える。
カジュアルコーデの王道ではあるも、ここを外すわけにもいかない。レザーとパーカーは、お互いのストロングポイントを引き立ててくれる最高の組み合わせなのだ。
パーカーの着こなしを考えた場合、メンズがまず取り入れるべきパートナーとしてのアイテムはレザージャケットということだけは覚えておこう。
VネックTシャツ
パーカーのインナーは基本的にVネックTシャツであることがほとんど。Vネックこそ人それぞれで胸元のVゾーンの開き具合に個性がでるところ。
あまりに広いVゾーンになると、セクシーさというよりは『タルッタルじゃねーの』なんて思われかねない。
ここについてはバランスの良い開き具合は◯◯度と定義しないとダメだね。
それは別章でやるにしても、パーカーを羽織った時に見える男の胸元は重要。モテに持ってく気はないのだが、いかにナチュラルにこのコーデがキマるかで洒落者度合いが図れるような気がする。
ダウンベスト
パーカーにダウンベストの組み合わせは、タウンユースのメンズカジュアルファッションを代表するコーデだと思っている。
その理由は、それなりに防寒性を確保しているし、かといって電車の中でも普通に過ごせる快適性を有しているところ。
ダウンジャケットのおすすめでカナダグースを取り上げてはいるが、都内でカナダグースはかなりオーバースペックでもあり、暖冬時には着る機会すらないかもしれない。
そこで登場するのがダウンベストで、袖のないところをパーカーが見事に補填してくれている。
強者はパーカーとダウンベストだけでも極寒を乗り切れてしまうほど、ポテンシャルの高いアイテム。
組み合わせ次第で、あなたも越冬できる可能性が見えてきたのでは?
テーラードジャケット
すでに外しの美学としてスーツにスニーカーという格好は、大半の人に受け入れられてきていると実感している。
これはテーラードジャケットにパーカーのコーデにも言えることかもしれない。
ここで大人が気を付けなければいけないのはサイズ感と色合わせ。
間違えると一気に高校生が、ブレザーにパーカーを合わせたのと勘違いされてしまう。キレイ目の代表アイテムであるテーラードジャケットを、パーカーを使ってうまくドレスダウンさせる。
このミッションをうまく達成出来た時に、あなたはまた一つ頂きを超えたことになるわけだ。
デニムジャケット
ジージャンなんて呼ばれ方をしてたのは20年以上昔の話か・・・
今となってはデニムジャケットなんて、少し格が上がったような言われ方をしているが、私にとってはただのジージャンでしかない。
そんなことはおいといて、デニムジャケットとパーカーは相性が良い。タイトめが好きな私には3rdタイプのものが好み。
薄手のものではないと袖周りがだぶついてみっともないので、その辺のバランスを最終確認しておくことが重要だ。
スタジャン・MA-1
スタジャンやMA-1とも抜群に相性が良いのがパーカーだ。要はアメカジの代表アイテムとはどれもそつなく着こなせてしまうわけだ。
このレイヤードスタイルは、どれもコーディネートの王道でもあり、ルールと呼べるものでもある。この辺を基本頭に入れて置くことで、発想の幅が広がるわけだ。
すべてマニュアル通りというのは面白みに欠けるところだが、基本を知らずに自分の少しの知識だけで着こなそうとするのも無理がある。
何事もトライアンドエラーが必須なんだよ。
まとめ
パーカーのメンズ着こなし方について、いくつか参考になりそうなものを取り上げた。
基本的な王道コーデと外しのテクニックについて、まとめてみたがもはや外しも、基本的なコーデに含まれるものばかりかもしれない。
合わせる素材との組み合わせを含めれば、パーカーだけでも結構なパターンを生み出せるんではないだろうか?
パーカーはメンズコーデの中でも中心を担うアイテムだけに、合わせるアイテムの特性を理解しながら、最善のものを着こなせるようになってくれることを祈る。