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パンツ選びがメンズのおしゃれ度を左右する。
こんなこと言われたら気になっちゃうでしょ?でもこれは事実です。
パンツ選びが野暮ったくなると、トップスにどんなおしゃれなブランドを合わせても意味がない。逆にパンツがキマれば、トップスが多少変でもそれなりに見えてしまう(限度あり)。
なぜ、これほどまでにパンツ選びがコーディネートを左右してしまうのか?おしゃれは下半身から始めるのがセオリー、という理由をいくつか取り上げて説明していく。
メンズファッションにおけるパンツ選びの重要性
『コーディネートで重要なのはトップスじゃないの?』
トップスは文字通り主役を張るアイテムであることは間違いない。季節的に真冬はダウンジャケットやコート類など、比率で見れば重要度が高いのは否定しない。
でも、その点を踏まえてもメンズはパンツ選びでコーディネートの8割は決まってしまう。これが私の持論、その辺の理由を見ていくことにしよう。
そしてパンツ選びが重要なのは、脚が短い人が対象になるのは言うまでもない。
丈詰めする必要がない脚長さんは、それだけで脚の短い人よりも有利。なので、話の中心は脚が短い『短足』さんが対象になることはご了承願いたい。
選択肢がない
メンズファッションにおけるパンツの重要性は非常に高い。男性の着こなしと女性とで決定的に違う部分があるとすれば、それはボトムスの構成要素。
女性はスカートとパンツを使い分けできる分、着こなしの幅が非常に広い。ここにキュロットやガウチョパンツなど入ると、余計に広がりを見せる。
メンズは大きく分けて、ショートパンツか普通のパンツの2択しかない。
男がスカートを履いたらいけないとか、そういう低俗な話ではなく一般論としてこの2択。しかも季節性に依存することを考えたら、長いパンツ一択みたいなもんだ。
パンツ選びを間違うと、コーディネートが崩壊してしまう大きなポイントがここなのだ。
体型とのマッチング
自分の体型とのマッチングがパンツ選びの肝になる部分。特にスタイルの良い男性であれば、そこまで気にすることはない。
問題は私のように足が短い、お腹が出ている等のスタイルが良くないメンズは難しい。私は買い物の7割はパンツと言ってもいいほど比率が高い。
そしてかなりの投資と失敗を繰り返している。
そこで自分の体型に合うパンツ選びが出来るようになった。なので、いくらデザインが格好良かろうがマッチしないパンツを買うことはない。
靴とのマッチング
体型とのマッチングで課題解決終了と思った人は、考えが浅い。重要なのはシューズとのマッチングを見て判断しなければいけない。
なので試着する時は必ず靴を履いた状態を鏡で確認すること。
パンツ単体を試着した際には最高!だと思ったのに、シューズを合わせたらメチャメチャ足が短く見えるなんてことは良くあることだ。
ここで難しいのは、パンツのサイズを1サイズ上げる(下げる)ことで同じ靴でもよく見えるようになる。自分がよく履く靴の系統を理解しておくことが重要なんだ。
だからはじめにワードローブをどうするか決める必要があるわけさ。
コーデ構成比率
コーディネートの構成比率を考えてみるとよく理解できると思う。特に春夏の薄着になるシーズンには、トップスよりもボトムスが占める割合が大きくなる。
真冬もコート類のアウターを脱いだら同じことで、ボトムスの比率が高くなる分目に付く視線は下半身に行きがちに。
体系的な特徴を踏まえ、パンツ選びが最重要事項になるわけが理解していただけたと思う。
パンツと靴のマッチングで注意するべきポイント
先程取り上げたパンツと靴のマッチングについて、抜き出して説明をさせていただく。この部分を正確に理解できるようになると、一ランク上の着こなしが出来るようになる。
裾幅と靴との関係
一番重要なのは何だと思う?
ここは裾幅と靴の関係性に着目してほしい。スキニー・スリム系のパンツは基本的に裾幅が狭いタイプ。センチで表現すると15~17くらいで足首をホールドする感じのもの。
このスキニーやスリムタイプと合わせるシューズとしては、すっきりしたタイプのシューズを合わせる。スニーカーで言えばコンバース系のもの。
ハイカットやゴツ目のスニーカーやブーツを合わせた際に、裾幅付近でもたつきが起こりすっきり見えない。少し前のディオールオムのような着こなしになる。
比較的、足が長いメンズであれば何も問題ないが短足な人には厳しい。靴の大きさが強調され、足の短さが強調されバランスは最悪になる。
裾幅にゆとりがあるもの(20センチ前後)が一番しっくりくるサイズ感だと思う。広がり過ぎるとブーツカットと呼ばれるモデルになり、シルエットが難しくなる。
このようにパンツ選びの際に、靴を履いてみないと全体が見えない。コーデが間違っていないか確認できないのだ。
パンツカラーと靴カラーの関係
パンツと靴のカラーについても関係性は非常に大きい。よく言われるのは、暗めな色合いのパンツをコーデする際に、靴もダークカラーを合わせるという手法。
ボトムスをダークなもので統一することで、足が長く見える効果がある。黒いパンツに白いスニーカーを履いたときと、黒いスニーカーを履いた時ではその差は歴然のものとなる。
私が好きなのはライトカラー同士を組み合わせるもの。ホワイトデニムにライトグレーのスニーカー。グレーのコーデュロイにサンドベージュのデザートブーツなど。
このパンツとシューズのカラーを合わせることで、あの人って足が長いよね(短いよね)という評価が下される。相手から効果的に見える組み合わせを知ることは重要だ。
ロールアップは難しい
最近はこなれ感を簡単に演出できるという理由で、クロップド丈のパンツが非常に流行っている。ロールアップで足首を見せるのは一定の人には効果が高い。
ただ、これも短足な人は止めておくことだ。中途半端にトレンドなものを取り入れることほど、リスクになるという認識を持つことだ。
トレンドなものが自分に似合うとは限らない。
ロールアップをしてもいい。足首を見せる必要はない。ここをはき違えないようにすること。短足をより強調して終わるだけだから足の短い人は注意しよう。
テーパードは?
テーパードシルエットも短足には注意が必要だ。太腿には余裕があって裾がすぼまっているテーパードパンツ。
私はコーディネートでかなり苦労している。お気に入りというだけで買うのを決めてしまったテーパードパンツは、私が苦手な種類のものの一つ。
太腿が太い人におすすめできるのがテーパードであり、脚自体は細い私にはあまりしっくりこないのだ。最悪な場合、田舎の中学生のようなボトムスになってしまう。
なのであまりおすすめできるものではない。
股上との関係
パンツ選びの中でも股上の捉え方は人それぞれだ。私はお腹は出てるが脚が細いという悩みを持っているため、股上は浅いものでないと基本買わない。
ラ・フランス型・ハンプティダンプティ型の体型の方はおすすめできる。
股上24~25がベストポジションであり、この数値であれば膨らんだお腹があっても履けるものが多い。股上が深いとどうしても腹回りでパンツを選ばないといけないため、非常に苦労する。
おやじむけに股上が浅いモデルは残しておいていただけると有り難いね。
レングスサイズ
脚が短い人は股下のサイズが重要になる。レングス32なんかの展開だと確実に裾上げして履かなければならず損した気がする。
というよりも裾上げがパンツの大事な構成要素だった場合、魅力が半減してしまう。半減で済めばよいが、最悪履かなくなる。
特にデニムに代表される裾のあたり加工は、デニムを買う場合間違いなく問題になる部分。ここの処理の仕方ですべてが決まってしまうのだ。
まとめ
パンツ選びについてメンズが注意すべきポイントについて紹介した。
必ずやらなきゃいけないのは、試着時に靴を合わせること。これをやらないと後々後悔することになる。
パンツの裾を切ってしまったら後の祭り。靴とのマッチングを考慮したし、自分の体型的特徴と絡めながら似合うサイズを選んで欲しい。