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サイドジップブーツの、一番おすすめできるポイントってどこなんだ?
それはやっぱり、脱ぎ履きが楽にできるということが一番だと感じる。
私が実際にサイドジップブーツで購入したブランドは、ブッテロとパドローネ、STOCKTONにフィオレンティーニ+ベイカーの4足。
その経験を踏まえ、サイドジップブーツがいかに素晴らしいかということと、今でも愛用しているおすすめのブランドを紹介させていただこう。
筆者ブーツ歴
私のブーツ遍歴を簡単に紹介すると、高校時代に初めて足を通したレッドウイングのレースアップブーツを原点に、
レッドウイング(エンジニア)×1、
ダークビッケンバーグ(レースアップ)×2、
レッドウイング(アイリッシュセッター)×2
ブッテロ(レースアップ)×1
STOCKTON(サイドジップ)×1
パドローネ(レースアップ)×1
フィオレンティーニ+ベイカー(サイドゴア)×1
ブッテロ(レースアップワーク)×1
ブッテロ(ペコス)×1
フィオレンティーニ+ベイカー(サイドジップ)×1
高校時代に履いたレッドウイングのエンジニアブーツ以降、サイドジップの良さを知るきっかけとなったSTOCKTON(UAで購入)に辿り着くまで10年以上の歳月を過ごした。
今までに13足のブーツを買った中でも、やはりサイドジップブーツが一番しっくりくるモデルだったと実感する。
ブーツの不満
基本的にブーツを持ってる人の不満としてはどのようなものがあるのだろう?
ファッションに目が行き過ぎて、あまり考えたこと自体なかったので私が思うところを挙げてみた。
実用性がない
そもそもの話になってしまうが、ファッションが好きでない限りブーツを履くことにあまり意味がない。
後述するが、あんなに重たくて脱ぎ履きがしにくいものを好き好んで履くなんて、相当Mな奴しかいないでしょ。
冬のファッションシーンの足元を彩る、キーアイテムになるからみんな履いてるだけ。そうでなければ歩きやすいスニーカーか、もっと軽量でおしゃれな靴を合わせるもん。
実用性は全くないが、それ以上に格好良いから履いちゃうんだよね。
脱ぎ履きしにくい
ブーツに対する不満と言えば、結局『脱ぎ履きがしにくい』ところが一番大きいんじゃないかな?
基本的に高校~大学時代はアメカジ・裏原ブームということもあり、レッドウイングのブーツが大人気の時代だった。
このレースアップブーツの最大の弱点として、毎回紐を解いたり結んだりする煩わしさ。
靴紐を結んだ後に忘れ物に気付くなんてことが結構あって、これが朝だと時間がなくてイライラの原因になったりする。
一日中履いてるならまだしも、日本の生活様式は脱ぎ履きが前提なのでマッチしないのね。
見た目の格好良さを取るか、それとも実用性を取るか、難しい選択だ。
重い
ブーツに軽さを求めるなんてナンセンス!
そんな声が聞こえてきそうだが、私は20数年前から同様のことを思っていた。なぜ、ブーツはこんなに重いものが多いんだろう?
10代後半のころに、靴屋でアルバイトをしていたがそこの店長は軽い靴だと落ち着かないという人で、販売中もダナーのブーツをよく履いていた。
よく言われた言葉は、『靴は軽すぎると逆に落ち着かない』ということらしい。
逆にの意味がよく理解出来なかったが、私と同様軽いものが良いという人もいれば、ずっしりとした重みがある方が良いという人もいる。
振り子の原理で重みのあるものの方が安定感が増す、みたいな話もあるが、私は一切信用していない。
やはり重たい靴は疲れるから、できることなら軽い靴を履きたいと思う。
重さにもバランスが重要で、あまりにも軽すぎるとそれはそれで『本物っぽさ』という重厚感が無くなる。
ブッテロブーツのデザインは好みだけど、重さは許容範囲を超えてしまう。
グッドイヤーかマッケイなど、製法の違いもあるだろうが重たいよりは軽い方が良いという結論にいたる。
サイドジップブーツのおすすめブランド
サイドジップブーツのおすすめと聞かれたら、どこのブランドを勧めるだろうか?
ブッテロがまず最初に頭のなかに浮かんで来たが、そのブーツ自体の重さが不満に感じる人も多い。
そんな人におすすめできるのが、フィオレンティーニ+ベイカーのもの。そのおすすめポイントをサイドジップの特性を含め、解説していこう。
デザイン
サイドジップブーツのおすすめポイントとして一番に挙げられるのは、その靴の外観上のデザインだろう。
私は先端のトゥ部分があまり尖っているものが苦手で、少し丸みを帯びてはいるんだけど全体的に細身なシルエットのブーツが好き。
そんな都合の良いものは無い!と言われそうだが、現実に理想の仕様に近かったのがフィオレンティーニ+ベイカーのサイドジップブーツになる。
ブーツインして履くことは考えてなかったので、ショート丈だったのも理由として大きい。
きれいなデザインかつ、カジュアルだけではなくキレイ目なものとも合わせられるからコーディネートの幅は確実に広がる。
大人のメンズが持つべきブーツとして、一番しっくりと合わせられるものがサイドジップブーツなんだよ。
軽い
何よりもメリットとして一番に感じるのは、ブーツそのものの重量の軽さ。
サイドジップブーツのおすすめブランドとして、フィオレンティーニ+ベイカーを押す理由はそこにある。
この軽さを実現できるのは、マッケイ製法の成せる技。
コバの張り出しが少ないスッキリとしたデザインにできるのは、このマッケイ製法で製造しているため。
構造上の制約が少ない分、このようなメリットを享受できている。
その代わりに耐久性については、グッドイヤー製法に確実に負ける。
とはいえ、10年も履く靴なんて無いだろうしローテーションして2、3回直しながら履けば数年履き続けることはできる。
軽量なサイドジップブーツを探している人には、文句なくおすすめできるのがフィオレンティーニ+ベイカーなのだ。
ショート丈
足首部分が隠れるくらいのショート丈なので、脱ぎ履きをする際にほとんど手間なくできる。
いくらブーツといっても、毎度脱ぎ履きするのに時間が掛かると、履く頻度にも影響を与える。
レースアップブーツは、紐をきつくむすんで履くと見た目はバリバリに格好良いのだが、着脱があまりにもしにくいので履く頻度が減る傾向にあった。
アイリッシュセッターを履かなくなったのも、めんどくさいという理由から。
サイドジップでショート丈であれば、この辺は問題なくスムーズに行うことができるだろう。
サイドジップブーツはスニーカー並に履きやすい。
だから最高におすすめできるんだよね。
スエード素材
私が持ってるブーツの表面処理は、すべてスウェードのもの。普通の革靴はスーツを着るときにしか履かない。
スエードは上品さを感じさせるし、大人っぽい印象を醸し出せるところが好きだ。
独特の毛羽立った風合いは、他の素材を選ばせてくれないほど。
革質の良さが前提にあっての話だが、フィオレンティーニ+ベイカーも、ブッテロもスエードだし。
スエード素材の虜となってしまった私の足元には、40%の確率でスエードが登場することになってしまった。
スエードのデメリットとしては雨に弱いこと。あとは明るいベージュ系のカラーになると、汚れが目立ってしまうことだね。
定期的にメンテナンスができる人でないと、中々長持ちさせるのは難しいかもしれない。
そんな人には、ブラックやブラウンなどのダークトーンカラーのものをおすすめする。
まとめ
サイドジップブーツのおすすめポイントについて、詳細に説明をさせていただいた。
はじめてブーツを買うのであれば、絶対に損はしない利便性の良さだと思う。
シンプルで細身なデザインに軽快な履き心地はマッケイ製法の恩恵を受けたもの。上品なスエード素材が勝手に大人な雰囲気に仕上げてくれる。
なのでおすすめのブランドとしては、フィオレンティーニ+ベイカーが良いと思う。
軽さ・履き心地優先の人には是非一度足を通してみてほしい。