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服を買いすぎるひとには、どのような心理状態が働いているんだろうか?
私も20代前半~30代くらいまでは、
買い物依存症と言ってもおかしくない状態にまでなったことがある。
結婚するまでは、ひたすら散財を繰り返していたのでほとんど貯金がなかった。
給料日に銀行口座に入金されたのも束の間で、あっという間にクレジットカードの支払いで残金は減っていく。
キャッシュフローは完全に破綻しているにも関わらず、また次の買い物をしてしまうのだ。
セレクトショップ依存症?
そんな言葉があるのか分からないが、洋服依存症という状態だったことは確かだと認識している。
なぜ洋服依存になってしまうのか・・・?
ちょっと表現が違うかもしれない。
服を買いすぎる心理について自分の経験を踏まえ振り返ってみた。
服を買いすぎる心理とは?
何着買っても満たされない。この枯渇感はどこから来るものなのだろう?
一度冷静になった方が良いのに、頭の中は服のことばかり考えてしまう。
ワードローブには十分に着回せる量は揃っている。服を買いすぎる理由が自分でも分からなくなってきた?
20代中盤あたりからこの傾向は拍車がかかり、32歳で結婚するまで続いた気がする。具体的には、何が原因だったんだろう?
使えるお金が増えた
社会人になって、学生時代よりも使える資金が増えたことが一番大きなトリガーだったように思える。
よくよく考えれば学生時代からバイト漬けだったため、それほど資金に困ることはなかったが、それ以上に使えるお金が増えたことが大きい。
クレジットカードを手に入れ、給料日が来る頃には次の支払いの請求明細がやってくる。
このサイクルは7・8年続くことになる。
月に洋服に投資する金額は多いときで20万ほどになり、完全に『服買いすぎ』状態に陥っていた。
服買いすぎというよりも、投資上限額が増えたことで今まで躊躇する金額のアイテムでも何とかなる。
使えるお金が増えれば、それに比例して良いものに目が行くのは、人間の真理として大多数の人に通じるところなんじゃないかな。
クレジットカードという魔法
服を買いすぎることを思い返してみた時に、
クレジットカードを所有した時期と同じことに気付く。
使えるお金が増えたことと同時に、
ノーキャッシュで物が買えるようになったことが重なったことが大きい。
完全にクレジットカードの奴隷となり、
ちょっと立ち寄った店でも服を買ってしまう。
クレジットカードは
『買う』というハードルを物凄く下げてくれる魔法のカードなんだよ。
大概支払いは購入月の翌月以降なので、今現在の懐具合を気にしなくて良い。
ここでお金の支払に対する価値観が完全に変わってしまった。
購入時に全額支払わなければいけない → 支払月までに間に合わせれば良い
という思考回路に切り替わってしまったのだ。
ちょっと気になったものがあると、
来月以降に発生する残額の支払金額をまず確認する。
それから購入予定の洋服を、何回で分割して買うかを計算するわけだ。
なぜ、そこまでして服を買ってしまうのか?
勢いがつく
買い物を続けていくうちに、年に数回は大当たりを引くことがある。
この大当たりというのは、
自分のお気に入りの中でも特に思い入れの強いものが手に入った時を指している。
そんな時はいつも以上に、そのアイテムにぴったりなコーディネートを考え、既存のワードローブとは別に新規に合わせるものを買い足す傾向があった。
この大当たりが起きたときって、
大概新しいブランドを知ったときやスタイルの方向性が変わった時に顕著に現れた。
買い物は、一着手に入れること自体がトリガーとなって眠っていた欲求を目覚めさせるのかもしれない。
勢いが付いてしまうと、見境なしにパワープレーに走ってしまうことが多かった。
資金は学生時代よりも潤沢なため、口座残高を確認するまでもなくカードを切る。
人間の勢いというものは、時にブレーキが壊れたダンプカー並の破壊力を持っているのだ。
買い物の習慣化
買い物自体が習慣化してしまっていることも大きな原因の一つだ。
服が好きで、好きすぎて一日中そのことばかり考えてしまう。
女の子に恋してしまったときの感覚と同じなのかもしれない。
服を買いすぎる心理として、新しいものを手に入れても、常に次のことを考えてしまう。
服を買いすぎる負のスパイラルに完全にハマってしまうわけだ。
ここまでになると、買っても買っても満たされることはなく、もはや服を買うこと自体に意味を見出している状態。
買い物自体が、趣味と呼べるところまで到達してしまっている。
お店側から見た私は、ただのドル箱みたいなものだった。
「札束が歩いてくる」みたいな感覚に見えていたのかもしれない。
優越感
店内をかもがネギを背負って歩いている。
そんな状態になってしまう要素として、お店に手厚く扱われるという経験が忘れられなくなるのかもしれない。
欲しいものは取り置きしてくれるし、着るもの着るものをとりあえず褒めてくれる。
ショップの店員と仲良くなればなるほど、意味もなく何か買って帰ろうという気持ちが働いていた。
ねじまがった返報性の原理が働いて、褒めてくれるから買ってあげるみたいな意味不明な心理が働いていたのかもしれん。
いくら洋服を買ったところで、かわいい店員さんとデートできるわけでもなく、無意味な優越感と莫大な支払い残額が残るだけ。
人って他人に良く見られたい生き物なのよね・・・
満たされない欲求を冷静に見極める
服を買いすぎることは欲求を満たしているようで、実は満たされない状況に拍車をかけるだけ。
このことに気付けるかが鍵になるわけだ。
立て続けに服を買い続けることによって、
『また似たようなものを買ってしまった・・・』
という後悔の念に苛まれる状況が増える。
止めたいけどやめられない。どこかで終止符を打たないと、この負のスパイラルから抜け出すのは難しい。
服を買いすぎる状況が、何に起因しているのかを冷静に見極める時間を持つことから始めよう。
自分に厳しい
私は『サイズ感が命!』というところがあり、ほんの僅かな誤差が気に入らず、より自分に似合うものを探し続けていた事に気がついた。
気に入らないものは、そのままクローゼットの奥に眠り、また新たな服を購入する。
服を買いすぎる心理として、わずかな違いにこだわり過ぎていた。
完璧主義者が陥りやすい心理状態。
いくら良いものでも、既製服で自分が満足するレベルのものは限られる。
特にパンツ類については、買っても買っても満足できるものが見つからない傾向があった。
これは自分の体型を受け入れない限り、いつまで経っても解消しない問題だ。自分のスタイルを知り、そして自分の限界を知ることだ。
どうあがこうが、180センチのモデルのように着こなすことは出来ないし、脚がいきなり5センチ伸びるなんてことも起こらない。
自分の限界を知り、その中で最高に似合うものを知ることが重要だ。
過剰なストレス
服を買いすぎるというのは、単純に対象が『洋服』なだけであって、パチンコでも競馬でも同じようなもの。
一瞬の高揚感を得るためだけに、お金を使っていないかを冷静に振り返ろう。
おそらくあなたは、仕事で過度なストレスを抱えてしまっているのかもしれない。
だから、土日になると意味もなくショッピングに出掛け、必要のない洋服を買い、満たされない心を埋めているだけ。
私は一時期、本当に仕事に行くのが嫌で洋服に限らずお金を使いまくった。
満たされない心は買い物をすることで、一瞬だけ満たされた気持ちになる。
モノとして自分の手元に残るからギャンブルよりもマシという発想。
でも、この状況は『逃げ』だと気付いたときに、考え方が変わった。
ストレスを解消するのに最も効果的なのは、運動することだ。そんなことはお前に言われなくても分かってる。
そんな言葉が聞こえてきそうだが、習慣化してしまった『服を買いすぎる』という行為から別のものに目を向けなければいけない。
人間はひょんなキッカケから自分を取り戻せる瞬間に出会うことが稀にある。
そのキッカケ探しの一つが体を動かすことなんだな。
別に体を動かすことがすべてじゃない。でも、運動すると頭のモヤモヤが晴れてスッキりする。
疲れてぐっすりと眠ることができるし、余計なことを考えずに没頭出来ることも大きい。
お金をかけずにできる内容なので、服買いすぎ状態を解消したいのであればまずは体を動かしてみてよ。
一旦こんがらがった頭の整理ができれば、洋服の見方も変わってくる。
運動してスリムで筋肉が適度に付いた体を手に入れることができれば、結果として服が似合うようになる。
この辺は以下記事で詳細を紹介しているので、一度確認しみてはいかがだろう?
>>服と筋肉の関係|最速でおしゃれとモテるを同時に手に入れる
自分を良く見せたいという欲求
服を買いすぎるということは、毎日違う服を着たいという気持ちから来ていると思ってる。
何で毎日違う服を着たいのかと言えば、まわりからオシャレだと思われたいから。
好きな女の子ができれば、当然自分にベクトルを向けてほしいし、その気持ちが強くなればなるほどおしゃれになろうと拍車がかかる。
ここで気付かなければいけないことは、相手があなたに興味を持っていれば変化に気付くかもしれないが、そうでなければまったく意味がない。
興味のない人間に注意を向けるほど暇な奴はいないから。
ここが行き過ぎると、おしゃれ過ぎる状態に突入し完全に自分の狭い世界に入り込んでしまう。
女性を意識したときにまず理解しておかなければいけないのは、ごく僅かな女性を除きそこまで服装にとやかく言う人は少ないということ。
それに気付いてからは、服買いすぎの状態から抜け出し、私は良いサイクルに入ったような気がした。
行き過ぎたおしゃれというのは、結局のところただの自己満足にしかならない。
まわりの影響を受ける
服を買いすぎる状態が、自分発信であればまだ救われる部分もあるのかもしれない。
周りがおしゃれに気を遣うようになってから、それに乗り遅れないように自分もファッションの道に入る。
はじめは誰だってだれかの影響を受けるもの。
それが競争心に繋がると単純に疲れてしまうだけだ。服を買いまくり、センスを磨いても埋められない壁は存在する。
元からセンスの塊のような奴は存在するし、努力でどうにかならない場面も多数出てくる。
そのことを知り、相手と競うのではなく自分が満足することにベクトルを向けるようにしよう。
オリジナリティを大切にしつつ、相手との距離感も頭の片隅に入れておく。
これが出来る人が、大人のおしゃれさんなんだと思うけどね。
服を買いすぎる心理まとめ
服を買いすぎる心理について昔の経験を振り返りつつ、その原因について分析してみた。
服に興味を持つ者だったら、誰だっておしゃれじゃないよりは、オシャレだと思われたいのが心理面として確実にある。
とはいえ、冷静に自分を見つめることができなければ、単純に洋服に振り回されているだけ。
浪費して自分も消費してしまう。
あなたは負のスパイラルから抜け出すために、もう一度おしゃれを定義し直す瞬間なのかもしれない。
それか、一度洋服の世界から離れ、冷静に自分を見つめ直すことに時間を費やすことを考えよう。
買い物依存症?克服するための方法
服を買いすぎる状態を改善するために、本質的に必要なこととは?
内容を以下記事にまとめているので、合わせてお読みいただけると服買い過ぎ状態を克服できる。