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ライダースはシングルが定番で使えるから、一枚あると何かと便利。
シンプルなものだからこそ、毎年定番で使えるわけだ。
エストネーション有楽町で10万円で買ったライダースも、かれこれ9年もの期間に渡って私の秋コーデを助けてくれている。
毎年必ず使うものであれば、10万という金額もそれほどコスパが悪いわけでもない。
革ジャンを購入する時に、いくつか大事なポイントがあるので以下にまとめておく。
・購入価格
・品質
・デザイン
他のアイテムにも同様のことが言えるかもしれないが、取り分け購入価格が高いレザージャケットはその見極めが肝になる。
一年しか着ないのであれば、トレンドものを安い価格で仕入れるのが賢い。
定番で毎年着続けたいのであれば、それなりに長期間に渡って使える定番デザインと革のクオリティが大事になる。
この価格と品質のバランスを見極めること、特にレザーものはここに尽きる。
ということでライダースはシングルがベストという話につながるわけだが、価格と品質を考えた際の選定ポイントを紹介しよう。
ライダースはシングルが一生使える定番品
ライダースはシングルが定番。
これは過去の歴史を振り返ってみても、同じことが言える。
一般的にレザージャケットは価格が高い。
ゆえに、限りなく長く使える一生モノを手に入れたいでしょ?
その観点でライダースを考えた場合、
やはりシングルがメンズには一番ベストな選択だと思う。
なぜダブルはだめなのか?
なぜ、シングルなの?
ダブルだって、定番として毎年登場するじゃない?
ライダースのダブルも、勿論定番として毎年リリースされている。
これには「定番」という言葉以外の要素を考える必要がある。
毎年シングルタイプだけを販売してたら、当然売れる数にも限りがあるし、
選択肢の一つとして、ダブルも必須なのは理解している。
ただ、長い目で見た場合ダブルよりもシングルの方が息が長い。
その理由は、シングルの方が着回しが効くから。
シングルの方がダブルよりもデザインがシンプルな分、合わせるアイテムの種類が多い。
ダブルは見た目的に、ハードな印象が強くなりすぎてしまう。
ただでさえ、レザーものは見た目がハードな分、購入に踏み切れない人が多い。
ロックテイストが強すぎるダブルよりも、余計な装飾をすべて取り除いたシングルを選ぶ方が長く着ることができる。
シングル3年、ダブル1年というのが、私が感じるライダースの市場バイオリズム。
長く着ることを考えたとき、シングルを選ぶことが賢い選択なのは言うまでもないだろう。
コスパの線引きは予算10万
ライダースを『一生モノ』のアイテムと捉えて考えた場合、
予算をいくらにするかというのが一つの選定ポイントになる。
最近のセレクトショップに展開されているものの平均価格は、おおよそ3万~5万円と言ったところか。
ここを最低ラインとしてまず考えてほしい。
これ以下の価格帯になると、レザーと言ってもほとんど質を求められるレベルのものはない。
3~5万円の価格帯を最低ランとして考えた場合、一生モノとなるともうひと踏ん張りが必要だ。
それは、ライダースに使われる
革質、
色味、
加工、
シルエット
の4つの要素を高い次元で叶えるとすれば、どうしても10万円を超えてしまう。
なんとか予算10万に抑えられるところに落とし込めると、選択肢は大幅に広がる。
選び方のポイント
ここからはライダースのシングルを選ぶ時に、ポイントになるところをまとめていく。
Lat40.8(ラットフォーティポイントエイト)をエストネーションで見た時に、自分の考える理想をすべて満たしたモデルだと感じた。
要はビビッときたわけだ。
特にブランドのことなんて、何の事前知識も持ち合わせていなかった。
ライダースのシングルを買うことは決めていたものの、どこで買うか、何のブランドを買うかまでは落とし込めていなかった。
なので当時代官山にあったドメブラメインのセレクトショップ、サージェントや他3大セレクトショップ(UA・BEAMS・SHIPS)等を見て回っていた。
それでも、なかなか自分の琴線に触れるアイテムを見つけることができなかった。
そこからエストネーションで実際に購入するまで、1ヶ月ほど時間を要したことをよく憶えている。
試着は必須
何よりも購入価格が高い分、必ず試着するように。
各お店で気になるものは試着して、
実際に自分が着た時の雰囲気に違和感がないかを入念に確認した。
レザージャケットは、見た目がハードということもあって、実際に着てみないと雰囲気が掴みづらい。
WEB上の画像で確認したときは、最高にイケてるように感じても実際に着てみると「ん?」となることが多かった。
色で変わる雰囲気
実際に試着してみて思うことは、店内の照明の影響もあるだろうが着た時のレザーの光沢感が気になった。
特に定番のブラックを試着した際に、
真新しい黒のレザージャケットは、テカテカしていて気持ち悪かったりする。
光沢がそれほどなく、マッドな質感のものを選ぶほうが圧倒的に合わせやすい。
ここを見極めるためには、実際に試着してその光沢加減を自分の目で確認する以外に方法がないわけだ。
Lat40.8(ラットフォーティポイントエイト)を選んだ理由は、この光沢感が薄かったことがポイント。
正確にはブラックではなく、グレーに近い黒だったことが成功要因だったと振り返る。
革質
身体に馴染む革質を考えたときに、シープスキンが一番肌なじみが良いんじゃないかな?
耐久性を考えて牛革メインに考えていた私だったが、
実際に着た時の重さと革の硬さが気になって羊革に方向転換したことを良く覚えている。
9年着てみて思うことは、シープスキンでも耐久性にまったく問題がないということ。
これはイタリアナポリで上質な革を使っていたからなのか、そもそもシープスキン自体が強かったのか。
この辺の理由までは特定できないが、8年着ても型崩れもなければほつれや破けもほとんど見られない。
まったく手入れをしなかったこともあり、色味が多少くすんでしまった感は拭えないものの、耐久性に問題がないことが証明できていると思っている。
なので定期的なお手入れをしつつ、きちんと管理できていれば今以上に劣化することもなかっただろう。
とはいえ、ライダースの醍醐味はそのエイジングにある。
私は、まめな人間ではないので、その辺は治らんだろうね。
がんがん着ることができるのがレザーの魅力でもあるわけで、この辺は意見が分かれそう。
結論、革質は良いにこしたことはないということだ。
シルエット
ライダースのシングルを選ぶときに、重要視してほしいのがシルエット。
野暮ったい雰囲気にならないように、シャープなもの、身体に吸い付くくらいタイトなものを選ぶことが大事。
大事だと思っていたが、これだとインナーにTシャツのような薄手のものしか合わせられない。
なので、インナーにパーカーを合わせることも想定して身幅を調整しよう。
後は着丈と袖丈の問題に、どう自分に折り合いをつけるか。
ドメブラやセレクトショップオリジナルであれば、サイズ感は日本人の体型を考慮したものになる。
でも、海外物を合わせるとどうしても着丈が長すぎたり、袖丈が長いものが多くなってしまう。
イタリアものは、何気に日本人と体系的に似てる国であるだけに、この辺はあまり気にしなくて良かった。
着丈は2cm変わると、かなり野暮ったく見える。
サイズ感を踏まえて、海外ブランドは必ず試着するように!
まとめ
私が着用して9年経過したライダースのシングルモデルを例に取り、定番で使える理由と実際に選ぶときにポイントになる部分を紹介させていただいた。
ライダースは一着持っていると、コーデのポイントになるだけではなく、普段の雰囲気をガラリと変えてくれる強さがある。
価格は高いものの、ほぼ一生着ることができると考えれば費用対効果も高い。
選び方さえ間違わなければ、確実にあなたのワードローブに長きにわたり居座る定番品となるだろう。
色々なお店を回って、自分の体型に最適なライダースを見つけてほしい。
いくら便利だとは言っても、ネットで買わないで確実に店舗で試着するんだよ!
革ジャンの着こなしについて
革ジャンの着こなし方については、以下記事を紹介しよう。
少し内容的に被ってる部分もあるかもしれないが、参考になるものがあるかもしれない。
>>革ジャンの着こなしは難しい!大人メンズが注意すべき点は?
ジョルジオブラットは買い?
タンニングの魔術師の異名を持つ、イタリア発祥のジョルジオブラット。
2枚のレザージャケットについて、レビューを以下にまとめている。
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