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『短足』
ファッションにおいて、これほどメンズの悩みを体現する言葉は他にないと思う。
・短足だからメンズファッションとして成立しない
・足が短いから何を着てもしっくりこない
・短足だからファッションに興味があっても一歩が踏み出せない
短足だから・・・
短足だから・・
短足だから・
私も同様の悩みを抱えるものとして、そのメンズが抱える深い悩みは痛いほど分かる。
300本以上のパンツを買っては捨てて(売って)、の繰り返し。
洋服の購入比率として、トップスとパンツを比べた際に8:2でパンツばかりを買ってしまう自分がいた。
足が短いことへの劣等感は、『美脚』というキラーキーワードとともに、ブランド物の高価なパンツへと私を誘う。
300本のパンツを穿き比べて分かったことは、短足を100%解消してくれるパンツはこの世に存在しないということ。
これが私の結論だ。
ただ、短足だと思わせないコーディネートは確実に存在する。
パンツだけに頼るのではなく、トータルのバランスで短足ファッションを成立させること。
今日は感覚値メンズの6割が悩むだろう、短足のファッションについて私の経験を元に改善すべきポイントを提案させていただこう。
短足ファッションで悩むメンズは6割!コーデの最重要ポイント
短足だからファッションがキマらない。
それも一つの要因として間違いないが、すべてを決めるポイントでもない。
私なんて短足だし、デブだし、顔も大きいし、よくもまあこんな体型でメンズファッションを語れるもんだと思ってしまう。
でも、その苦悩があってこそ研究を重ね、大金を投じ、自分のスタイルを確立していったわけだ。
そんな私だからこそ、他のブログで語っているような薄っぺらい商品紹介なんて絶対にしない。
ここからは、私の20年の短足ファッション経験から紡ぎ出す、メンズコーデの重要ポイントを具体的に解説していくことにする。
パンツと靴のバランスが9割を決める
短足なメンズがファッションで注意しなければいけない最大のポイントとは?
それこそまさに、靴とパンツのバランスになる。
短足に似合わない代表的なアイテムとして、スキニーパンツがあると思う。
短足だからスキニーが似合わないわけでもなく、合わせる靴に問題があるから似合わないのだ。
短足なメンズがファッションで注意すべきポイントは靴のボリューム感。これに尽きるだろう。
スニーカーを例にとれば、コンバースのオールスターはスキニーでも合わせやすい。
なぜなら、靴のボリュームがそれほど無いから。
ナイキのエアフォースや、アディダスのフォーラムなどはボリュームがある分、スキニーの裾幅では靴上でたるみが出来すぎてしまう。
このたるみができすぎると、はたからみて短足を強調することになり、メンズコーデがダサくなる。
5万円以上する高価な『美脚』を標榜するブランドパンツを穿こうが、結果は短足のまま。
短足はパンツを気にするのと同様に、靴のボリューム感を考慮して全身のコーデを考える必要がある。
なので、靴を購入するときには、必ずヘビーに履いているパンツを穿いた状態で試着することが大事なんだ。
パンツは『ピチピチ』ではなく『ピタ』
パンツのシルエットはピチピチのスキニーシルエットは避ける。
ジャストサイズの表現が難しいところだが、ゆとりがあるのとは少し異なるので伝え方が難しい。
基本的に太ももへの密着度は『ピタ』止めにする。
太ももから膝まではピタ具合を大事にして、膝下から裾にかけては若干の余裕があるくらいがベスト。
ピチピチのパンツを穿いて、足の形がクッキリしてしまうのを微妙なさじ加減で留める。この感覚は試着しないと身に付かないため、初めは何本もサイズを変えて試してみてほしい。
スキニーを穿くのは否定しないが、サイズ感はピタで止めておくことに注意しよう。
ワイドパンツは死ぬほど似合わないという幻想
短足がファッションで注意すべきポイントとして、ワイドパンツの存在があると思う。
足が長い人でさえ、ワイドパンツを着こなせている人は少ないのに、短足がワイパンを穿いて似合うわけがないだろ。
だからといって、短足のすべてがワイドパンツをは着こなせないかと言えば、そうとも言い切れない。
そこには『頭身バランス』という点が考慮されてないから。
私のように顔が大きい短足なメンズは、間違いなくワイドパンツは穿いてはいけないアイテム。でも、顔が小さい短足なメンズは意外にしっくりきたりする。
なので、自分の顔の大きさとパンツのバランスを考えて、アジャストさせてほしい。
とはいえ、普通のパンツと比較してコーディネートが難しいのは変わらないけどね。
短足の最終兵器はブーツ
短足ファッションにおいて、メンズが生き残れるために必須なアイテムと言えばブーツ。
これはヒールの高いものを買えば良いというわけではないので、解釈を間違えないように。
このブーツ選びひとつで、短足に見えないファッションを成立させることができる。
ここでポイントになるのは、パンツのたるみ具合。
パンツの裾幅とレングスの長さがうまくハマると、あら不思議、短足に見えないコーデが完成する。
パンツのレングスはワンクッションできることを理想として、ブーツに裾をかぶせてもキツキツにならないサイジングが肝になる。
これがキツキツの状態になってしまうと、逆効果となり短足を強調してしまうことになる。
ここでも重要なのはブーツのボリューム感。
個人的にはサイドジップやサイドゴアのタイプを合わせると、しっくりとキマる傾向が高い。
靴とパンツのカラーを合わせる
王道中の王道にはなるが、パンツと靴のカラーを合わせるのも効果的な施策のひとつ。
黒のパンツに黒のシューズを合わせると、下半身がワントーンで統一されるのでうまく誤魔化すことができるのだ。
白パンに白スニーカー、グレーパンツにグレーシューズなんかも同様の効果をもたらしてくれる。
白パンにグレースニーカーなんかも、同様にうまくコーデに馴染んでくれるのでおすすめしたい。
デニムにスエードは鉄板
短足に見えないシューズの代表としては、スエードものをおすすめする。
特にデニムとスエードの組み合わせは鉄板で、短足を回避するだけではなく大人っぽさも手に入れることができるんだ。
私はブーツを買うときには必ずスエードのものを買うようにしている。
これはパンツと合わせたときに、どんなカラーのものともマッチしてくれるし短足を回避する効果も持ち合わせている。
まず最初に買うべきシューズとして、クラークスのデザートブーツをおすすめしている理由はここにあるんだね。
Iラインを意識する
短足なファッションを成立させるためには、Iラインを意識することが大事。
私がジャストサイズの洋服をコーデするようにおすすめするのも、このIラインこそファッションにおいて最大の格好良さを発揮できるから。
全身を細身でコーデする場合に、短足さんが注意しなければいけないのはむやみにスキニーを合わせないこと。
裾幅は17cmを下回るものは、あまりおすすめしたくない。これは短足なのを強調してしまう側面があるから。
適度にジャストなサイズ感を実現してくれるパンツは、スリムテーパードという種類のものが一番合わせやすい。
トップスは着丈に注意
トップスもIラインを意識して、オーバーサイズや着丈の長いものは避ける。
着丈はちょうどベルトが隠れるくらいのものを合わせて、下半身とのバランスを調整することが大切だ。
間違ってもお尻が隠れてしまうほど長いトップスを合わせてはいけない。
短足なメンズがこれをやってしまうと、自分の足の短さを強調してしまうことにしかならないから。
この辺も私の経験則から導き出された結論となる。
チェスターコートは無敵のアイテム
最後はアウターに話を移そう。
何よりもまずおすすめしたいアウターと言えば、チェスターコートになる。
おしりが隠れるくらいのアウターで、見た目もすっきりした細身のタイプをチョイスすれば、あなたの短足加減も大分緩和されるはず。
チェスターコートにブーツを組み合わせて、上手く全身をバランスすれば足の長さはそれほど気にならない。
重要なのは全体のバランスなので、全体を俯瞰して見れるように目を養うのだ。
まとめ
短足が目指すファッションについて、メンズが最も映える魅せ方に重点を置いて話をさせていただいた。
短足なメンズがまず理解しておかなければいけないポイントは、パンツを変えるだけでは問題は解決しないということ。
ファッションとは、トータルのバランスが伴ってこそ完成するものなのだ。
いくら美脚を謳うブランドのデニムを穿いたところで、他アイテムとの調和が乱れれば当然うまくまとまるわけがない。
突然足が長くなるなんてことは起きない。
足の短さに目を向けても悪い方向に向かうだけなので、まずはできることからチャレンジしてみてほしい。
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短足と同様にメンズファッションの悩みとして大きいのが、顔が大きいということ。
このデカ顔に対する見解は、以下記事を参照してもらえればと思う。