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KURO(クロ)のデニムを評価するとしたら、100点満点で何点になるのか?
結論から言うと90点かな。
あなたも社会で生きていく上では、結論から先に述べるクセを付けろと上司から言われるでしょ?
なので結論を先延ばしせずに、まず冒頭でお伝えすることにした。
個人的な見解で点数を付けて見たものの、相対的に比較対象になるものがないから点数で言われてもよく分からない。
だからこの際、相対評価するための基準をKURO(クロ)のデニムにした。
評価の一番はじめなので点数を付けるのが難しい。
この一本がこれからの基準になるからね。
KUROデニムの評価が90点になる理由について、以下で詳細にお伝えしようと思う。
KUROデニムの種類と詳細
KUROのデニムラインナップは大きく分けて5種類存在する。
・Graphite(グラファイト) スリムストレート
・Diamante(ディアマンテ) スリムテーパード
・Aulick(オーリック) ディープテーパード
・Dempsy(デンプシー) テーパード
・Fibro(フィブロ) スキニー
スリムストレートシルエットのGraphite(グラファイト)が基本的なベースモデルとなっており、そこから修正・改善を加えたモデルがAulick、Dempsy、Diamanteの3モデルになる。
私が持っているのはグラファイトとディアマンテ、フィブロの3種類になるが、基本的に好きなのはディアマンテ。
Aulick(オーリック)
シルエット:ディープテーパード
デニム生地:吉河織物製13oz
素材:コットン100%
膝下から裾にかけてきつめのテーパードをかけたシルエットのデニム。股上は浅くなく程よい深さに調整されている。
Dempsey(デンプシー)
シルエット:テーパード
デニム生地:吉河織物製13oz
素材:コットン100%
腿まわりがフィクサー(旧モデル)、膝下がグラファイトと同様と考えるとイメージできるかな?
他のKUROデニムと比較して、一番股上が深いモデルなのでデンプシー。私は確実に似合わない自信があるのがこのデニム。
Diamante(ディアマンテ)
シルエット:スリムテーパード
デニム生地:日本綿布12oz
素材:コットン97% ポリウレタン3%
股上・ワタリ幅はグラファイトと同様で、一番の特徴は膝から裾にかけてテーパードのかかったKUROデニムオリジナルのスリムテーパード。
私が推奨するKUROデニムは、このスリムテーパードというシルエットの恩恵が大きい。
なのでおすすめするKUROデニムは、必然的にディアマンテということになる。
何気にストレッチが微妙に効いてるおかげで、お腹やお尻が出た今でも履き心地を確保しつつ美しいシルエットを叶えてくれる。
FIBRO(フィブロ)
シルエット:スキニー
デニム生地:12oz
素材:コットン97% ポリウレタン3%
ほどよいサイズ感のスキニーデニム。股上が極端に浅いわけでもなく、大人が着こなすためのスキニーはKUROのデニムと言ってよいのではないか。
ポリウレタン混合なので履きやすく、スタンダードな一着としてワードローブに組み入れると末永く使えるアイテムになるだろう。
Graphite(グラファイト)
シルエット:スリムストレート
デニム生地:吉河織物製13oz
素材:コットン100%
KUROデニムの原点とも言える一本。
世界水準でみても最高クラスのデニム生地を使い、贅沢に作られたのがグラファイトだ。
腰回りと股上の深さのバランスは足を長く見せるための工夫が施されており、緻密に計算し尽くされたシルエットはまさに黄金比と呼べるもの。
基本的にKUROデニムはグラファイトをベースにして、モデル派生させて増やしているため基準になるデニムなのだ。
久しぶりに30代前半時に履いていたグラファイトを履いてみた。パッツパツになりながらも何とか履くことができた。
ディアマンテと違い、ストレッチが一切利かないため履き心地はかため。
でも、これが男のデニムなんだよね。
KUROデニム『DIAMANTE(ディアマンテ)』レビュー
なぜ私がここまでKUROデニムを絶賛するのか?
ジーンズを履くこと約30年、足を通したデニムの本数は、ゆうに200本を超える。
そんな私が30代も半ばを超え、体型が崩れた中でもおしゃれに履けるデニムを探していた。
そんな時に現れたのがKUROデニム。
40を過ぎた今でも履きこなせるおしゃれなデニムは少なくなった。
KURO(クロ)のジーンズの中で、とりわけディアマンテが優れている理由を『色落ち』『サイズ感』に絞ってレビューすることにした。
色落ちの完成度
デニムの価値を決めてしまうと言っても良いくらい、色落ちは価値基準を判断する際の大きな判断軸になる。
KUROのデニム価格帯については1万台半ばがリジット、色落ち加工を施したモデルは2万台中盤~3万円が相場となる。
ジーンズの加工はすべて日本国内で行っており、その中でもデニムの聖地と呼ばれる岡山県児島で作られる。
工程はすべて職人の手により、一本一本を手作業で仕上げている。
デニムの自然な経年変化を再現するのは、並大抵の技術では不可能だ。
立体的なヒゲを作るために生地とのバランスを熟慮し、ウォッシュ加工を施す。
ハンドシェービングの工程を経て、デニム生地の洗い・染めの工程に入るわけだ。
要は手が込んでる割に、海外ブランドのデニムよりも格段にコストを抑えているということ。
いや、これは日本で作ってるからこの価格なんだろうね。
海外製だったら、ここに1万円上乗せされるんだろうな。
日本綿布製12ozのデニム生地は、ナチュラルな加工感が出るように糸ムラを調整している。
この独自技術によって、自然な経年変化を表現できているのだ。
KUROの価値観を遺憾なく発揮できるのは、このデニム生地があってのことなのさ。
サイズ感
私のようにお腹がぽっこりと出てしまったメンズに捧げたいデニムがKUROのディアマンテ。
このディアマンテの素晴らしいところは、そのサイズ感にある。
スリムテーパードという新たなシルエットを開拓したKUROの功績はここにあると思う。
おっさんが履いて格好良く着こなせるデニムがKUROなんだよ。
私が困ってしまったのは、お腹は出てるのに足は若い頃のまま細いということ。
この微妙にアンバランスな体型の私に、ここまでアジャストしてくれるデニムは他のブランドでは見つけられなかった。
股上は程よく深いんだけど、お腹がすっぽりと収まるサイズ。
それでいてワタリから膝下までは程よくジャストサイズで、膝から裾にかけてピタッとしたサイズ感になっている。
このシルエットを知ってから、ディアマンテは3本ほど購入している。
KUROデニムのディアマンテが凄いのは生地の質だけでなく、計算された履き心地にある。
コットン97%、ポリウレタン3%という配合比だけでなく、日本綿布製デニムを使ってることが最大のポイント。
スキニーのように履いてるうちにタルタルになることなく、ポリウレタン配合とは分からないほど自然なストレッチ感を実現しているのだ。
KUROデニムにしか体現できないシルエットと生地感なので、他のデニムを履くと違和感を感じてしまう。
とにかく履いてみたら分かるよ、この素晴らしさが。
まとめ
とにかくKUROデニムはコスパが高い。
2万円を超えるデニムは高級デニムのカテゴリーに入るのかもしれないが、他の海外産ブランドのデニムを買うんだったらKUROを選んだほうが確実。
そもそものクオリティが違いすぎる。
はっきり言って、この価格帯でここまで品質の高いデニムを手にするのは他では難しいよ。
散々デニムを履きまくった私が言うのだから間違いない。
ただ、デニム好きというのは面倒なもので、履き心地が良いものが全て良しとはならないことも十分わかっている。
ジーンズに快適さを求めるのであれば、クロデニムの中でもディアマンテをおすすめする。
是非にも試着してみて欲しい。その違いは今までの常識を軽く超えるレベルだから。
KUROが90点だと、これを超える高い点数を出すデニムがなくなってしまうので85点に変更します。
この数値は相対評価なので、他のデニムにこれから点数を付ける場合にはここがスタートになる。
買ったアイテムはどんどん取り上げるので、今後も楽しみにしていてほしい。
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